建通新聞社(岡山)
2014/02/12
【岡山】空港トンネル耐震設計など 14年度岡山空港施設整備
岡山県は、岡山空港の施設整備事業で空港トンネルや進入灯橋梁の耐震化を計画しており、2014年度当初予算案に補強設計や落橋防止工事などに伴う整備費2500万円を要求している。
岡山市北区日応寺にある岡山空港は1988年開港、開業当初2000bの滑走路は2度の変更認可を受け、01年10月から3000b滑走路で供用している。 ターミナルビルや滑走路本体など主要施設の耐震強度は確認されているが、滑走路の下を南北に横断する空港トンネル(ボックス構造・全長約441b)と西側に設置している進入灯橋梁(鉄骨造・同約145b)については、強度不足の判定が出されている。整備担当は空港管理事務所。
14年度は耐震強化に向けトンネル本体の補強設計の外注や落橋防止工事の発注などが計画されている。
空港トンネル(写真)は開口部が高さ4・7b、幅8・75b(2車線・片歩道)のボックスカルバート構造。全長441bのうち、滑走路下約100bと誘導路下約60bの直下部分について、壁面へのアンカー施工などによる補強を行って躯体のせん断破壊を防止する手法を想定しているもようだ。14年度は工事発注に向けて耐震補強設計を外注する予定。
滑走路の西側に設置され吉備新線(岡山賀陽線)を跨ぐ進入灯橋梁は高いところでは27〜30bの高さがある。チェーン補強などによる落橋防止などを想定している。進入灯橋梁耐震補強設計は10年度にパシフィックコンサルタンツ(岡山市)が担当。