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日本工業経済新聞社(群馬)
2014/02/10

【群馬】太田市2014年度当初予算案

 太田市(清水聖義市長)は10日、2014年度当初予算案を公表した。普通建設事業費は前年度予算から16・6%増となる94億5591万2000円とした。新市民会館の建築主体工事がいよいよ開始されるほか、太田駅の南北駅前で整備事業が進行する。また、鳥之郷南市営住宅の第2期工事や小中学校施設整備へも順当に事業費が配分された。

 普通建設事業費の内訳は、補助事業費が前年度から15%減の32億6973万4000円と割り込んだ一方、単独事業費が61億8617万8000円で、45・2%の大幅増が図られた。好調な市内企業の業績を受け、大幅な税収増が見込まれている。
 市議会全員協議会後、記者会見に応じた清水市長は、主要事業について問われると、設計プロポーザルを実施中の(仮称)太田駅北口駅前文化交流施設に触れ、「180者の応募登録があり、有名な建築家も参加している」と明かした。同事業へは設計費と用地購入費など2億7000万円を計上した。一方、同駅南口では駅前広場整備事業へ工事費など2億40万円を措置。新年度から本格工事に入る。
 言及はなかったもののメーン事業の筆頭は、建築主体工事が始まる新市民会館建設事業。17年度中の完成に向け着工する。
 小中学校施設では、新規に小中学校屋内運動場吊り天井撤去事業へ1億3665万4000円、宝泉中学校給食室改築事業へ1億3609万8000円を充当。継続事業である沢野小学校校舎等増改築事業も8515万円を確保した。
 民間児童福祉施設整備費補助5億652万7000円は、牛沢・由良・太田愛育保育園の3施設が対象となっている。
 土木関連では、道路環境の改善を図りわだち対策として、市道2級62号などを対象とした幹線道路整備事業費1億1900万円を計上。また、雨水排水対策等の河川新設改良事業へ2億1500万円、市道1級50号線や西部幹線などを対象とする都市計画道路整備事業へ1億3800万円を、野外ステージを新設する北部運動公園整備事業へ7500万円、(仮称)南矢島中央公園整備事業費へ6799万1000円、遊歩道を設置する八王子丘陵整備事業へ3000万円をそれぞれ配分した。
 また、老朽化した斎場施設についても火葬炉の大規模改修を実施予定、調査費など3800万円を新規で盛り込んだ。市役所本庁舎でも設備関連の改修事業費9800万円も計上。さらに環境関連では、浄化槽設置整備事業補助1億3187万円や電気自動車充電スタンド設置事業へ1590万円も充当となった。
 このほか、土地開発公社が所有する不良債権化していた用地を20億1700万円で購入。同公社を健全化し、工業団地などの開発事業へシフトさせていく。新たに世良田町などで100haに及ぶ開発を計画していることも公表された。
 これらにより、一般会計総額は767億円となり、前年度との比較では金額で27億円、3・6%の増となった。