日本工業経済新聞社(群馬)
2014/02/06
【群馬】本年度内に契約締結 3橋梁の上部工 県太田土木
県太田土木事務所は、3橋梁の上部工工事を本年度内にそれぞれ発注する。対象は、国道354号新田尾島バイパスの新南跨線橋の一部と、一級河川石田川(上流)河川改修事業の村前橋と五領橋。3工事とも入札方式は未定だが、同事務所では条件付き一般競争入札での執行も検討している。
今回対象となる3橋梁の上部工は、いずれも本年度分の予算で工事費を確保していた。本年度中に施工業者と契約を結び、2014年度へ繰り越して工事を行う。
国道354号新田尾島工区の新南跨線橋は、P3橋脚〜P5橋脚間(L37m×2)の桁製作とP3橋脚〜P4橋脚間の桁架設工事を一括発注で予定している。P4橋脚〜P5橋脚間の架設工事だけは、東武伊勢崎線の線路上であるため東武鉄道へ委託し、新年度に実施する。
新田尾島工区では、現況の2車線から4車線へ広げる工事に取り組んでおり、同跨線橋でも上下線で2車線ずつを確保するため、下り車線を増線している。諸元は橋長230m、幅員11・75m(下りのみ)の8径間連結ポストテンション方式PCバルブT桁橋(プレキャストセグメント工法)。設計は国際航業(東京都千代田区)が担当した。下部工は整備から年月を経ていることから、上部工着手前に補強工事を実施。現地では現在、A1橋台〜P3橋脚間とP5橋脚〜A2橋台間の桁架設工事が進行している。橋面舗装工は架設後に行う。
村前橋と五領橋も上部工をそれぞれ同時期に発注する。2橋梁の上部工はプレテンションPC単純中空床版橋。村前橋はL16・1m、W6・2m、五領橋はL16・1m、W5・2m。設計は八千代エンジニヤリング(東京都新宿区)が作成した。
2橋梁とも石田川で実施している河道拡幅事業に伴い、補償対象となった市道橋を架け替えるもの。施工箇所は新田大根町にあり、両方とも橋台整備工事を実施中。石田川改修事業は1989年に開始され、国道354号バイパスの小石田橋から主要地方道前橋館林線の石田川橋までL4120mを事業区間とする。
このうち、上流部L1900mでは沿川の浸水被害を軽減するため、W19・8mへと河道を拡幅している。上流部は2015年度の完成を目指しており、今後は石田川橋の架け替えに取り組んでいく計画だ。