建通新聞社(神奈川)
2014/02/05
【神奈川】神奈川県企業庁酒匂川水系ダム管理事務所 玄倉第2発電所の導水路を内部調査
神奈川県企業庁酒匂川水系ダム管理事務所は、玄倉第2発電所の導水路について、内部調査をニュージェック(大阪市北区)で進めている。委託金額は1200万円。同発電所は建設から約50年が経過しているが、導水路の詳細な調査は初めて。この結果を精査し、問題箇所があれば、2014年度以降の補修・改修を検討する。
玄倉第2発電所(山北町玄倉)上流の熊木ダムと下流の玄倉ダムは、玄倉川に直列に設置されており、熊木ダムの水は、導水路で玄倉ダム直上に導かれ、玄倉第2発電所を経由して玄倉ダムに放流される。玄倉ダムの水は、玄倉第1発電所を通じて三保ダムに放流される。
玄倉第2発電所の導水路の延長は、約3・08`。トンネル区間は延長約3・03`。馬蹄形(ばていけい)トンネルで、高さ1・6`×幅1・6`。人力で施工した。水路橋区間が0・05`。トンネル区間に挟まれた位置にある。
県は、供用以来、目視による調査を実施してきたものの、探査機械などを用いた詳細な調査を行ったことはない。今回の調査では、空洞や亀裂、鉄筋の状況などを探査機械を用いて細かく調査する。また、測量、ボーリングなどを実施。問題箇所を改修する場合の工法の検討なども行う。
玄倉第2発電所は、上流の熊木ダムの貯留水を利用した発電を行っている。最大出力は2900`h。最大使用水量は毎秒2立方b。 有効落差は175・55b。水車は立軸フランシス、発電機は立軸三相誘導、台数は1台で回転数は毎分1010回転。