日本工業経済新聞社(群馬)
2014/02/05
【群馬】伊勢崎市内の工業団地開発で進捗
伊勢崎市は、県企業局が田中町と東上之宮町地内で進める宮郷工業団地開発に関連し、団地内を通過する市道2−22号線の拡幅、排水路整備、用水路付け替え工事を担当しており、新年度に市道L470mの着工を計画している。排水路整備と用水路の付け替えは、県企業局と整備手法などを協議しているところで、夏ころに内容を取りまとめる見通し。
県企業局が開発する宮郷工業団地は、東上之宮町と田中町地内の一部を含む約58haが対象区域。県が2013年7月に事業化を決定し、同年9月に都市計画決定が行われた。
予定では新年度から団地内を2期に分け、1期目(32ha)の造成工事を県企業局が開始する見通し。現在は用地買収がほぼ完了し、測量設計に入った段階。
市はこの団地開発に伴う市道や用排水路の整備を担当しており、各担当課で県側との共同事業として、各整備内容の調整を進めている。
市道2−22号線は、一般県道駒形柴町線と東毛広域幹線道路玉村伊勢崎バイパスとを南北につなぐ路線。この市道のうちL940mが拡幅対象区間で、11年度から路線南側より工事を開始している。
新年度に事業費が確保できれば、残るL470m・W16m(両側歩道W2・5m)に着手して拡幅が完了する予定だ。
排水路整備は、既存の排水路L約4420mの布設替え。新設する排水路は団地内を通って駒形柴町線沿いを南下し、既存の鯉堀排水路へとつなぐ。このうち、計画当初の整備延長はL1850mで、これまでにL360mの工事発注が完了。残るL1500mについては造成工事の進め方などにも影響してくるため、整備内容に流動的な面が残るが、排水路の基本断面はU字型側溝W1200oとし、道路高や設置位置によって側溝の高さを変更し対応していく。
用水路は既設L約3890mを付け替えるもの。計画では市道2−22号線沿いに布設していき、団地区域に沿って布設したのち東毛広域幹線道路玉村伊勢崎バイパス下に設置されている横断暗渠へとつなぎ、バイパスの南面にあたる農地約12haへ農業用水を送水する。
整備延長は排水路と同様、県との整備手法を検討していく必要があるため、夏ころにまとまる見通しだ。