日本工業経済新聞社(茨城)
2014/02/05
【茨城】鬼怒川ふれあい道路期成同盟会からの要望で県が進捗示す
常総市、下妻市、八千代町の2市1町からなる鬼怒川ふれあい道路建設期成同盟会(会長・高杉徹常総市長)は先月31日、県土木部へ整備促進に関する要望活動を展開。取手豊岡線バイパスの1・2q区間を、鹿小路細野線の供用に合わせ整備するよう求めたほか、国道125号との交差点部の歩道整備、つくば古河線と高崎坂東線の重複区間の歩道整備は早期整備を要望。そのうち取手豊岡線バイパスは、南側の斜張橋(立体交差)を暫定2車線の平面交差に変更し、常総市と都市計画変更に向けて調整している。
鬼怒川ふれあい道路は、鬼怒川を挟んで国道294号と並ぶ延長約30qの南北幹線道路。圏央道の2015年度県内全区間開通などで交通量の増加が予想されるが、幅員の狭い箇所で歩道整備の必要箇所が多い。
本年度は道路改良や用地補償が進められ、昨年12月25日には県道高崎坂東線バイパスの約1・2qが開通したが、さらなる整備促進を求めた。
具体的には主要地方道取手豊岡線より以北、国道354号までの約1・2qを、常総市が合併市町村幹線道路緊急支援事業で進めている都市計画道路鹿小路細野線の供用に合わせ整備促進を要望。
県では、これまで立体交差で考えていたが事業効果の推進を図るため暫定の平面交差で昨年10月に警察協議を完了。平面交差に際し、きぬ総合公園(常総市)の一部が若干かかることから市と都市計画変更に向けて調整中。今後は残り3割の用地買収を進めていく。
また常総市からは、2年後の完成を目標としている鹿小路細野線が完成すると現道との合流で渋滞が発生することから、市と合わせて供用するよう求める意見があった。
国道125号と県道高崎坂東線の交差部については、交通量が多く、通学路になっていることから、子供達が安全に通学できるよう、交差点改良工事の早期整備を要望。
県では現在、国道125号の歩道を優先整備。用地については、2014年度にはJAの物件について契約を目指すほか、残り800mについて移転完了した箇所から随時着工していくという。
主要地方道つくば古河線と県道高崎坂東線の重複区間の歩道整備については、子供達が安全に通学できるよう整備促進を要望。
県は、つくば古河線の仁江戸地区で歩道整備を実施中。全体計画が300mで、昨年5月に北側の優先区間120mの整備が完了。残り180mもこれまで同様、埋蔵文化財の地区であることから、移転補償が完了したところから試掘などを行い、その後に整備していくという。
要望内容は次のとおり。
◆主要地方道取手豊岡線より以北、国道354号までの区間を、都市計画道路鹿小路細野線(合併市町村幹線道路緊急支援事業)の供用開始に合わせ、早期整備すること
◆国道125号と県道高崎坂東線の交差部における、交差点改良工事の早期整備を図ること
◆主要地方道つくば古河線ならびに県道高崎坂東線の重複区間の歩道整備について早期整備を図ること
◆「鬼怒川ふれあい道路」は真に必要な道路であり、建設促進を積極的に図ること
◆道路整備を計画的かつ重点的に推進するため、所要の道路整備費の確保を図ること