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日本工業経済新聞社(群馬)
2014/02/04

【群馬】宮郷、多田山南造成に着手

 県の企業会計予算案の主要事業には、企業局所管の産業団地整備や発電所の新規開発、玉村ゴルフ場クラブハウス整備などが挙げられる。
 企業誘致の受け皿となる産業団地整備には27億7300万円を計上。継続分として伊勢崎宮郷工業団地に8億300万円、多田山南産業団地に4億1200万円を盛り込んだ。伊勢崎宮郷工業団地は伊勢崎市東上之宮町や田中町などの東毛広域幹線道路北沿いや一般県道駒形柴町線西沿い47・2haに造成する。本年度は主に用地買収や埋蔵文化財調査、プロファ設計(伊勢崎市)に委託して測量設計を進めている。すでに国から工業団地造成事業認可を受けており、設計がまとまり次第、新年度から造成工事を実施する。分譲面積が広大であるため、全体を2期にわけて造成を進めていく方針。まずは南側にあたる東毛広域幹線道路沿い約27haの造成に着手する。
 多田山南産業団地には4億1200万円を盛り込んだ。伊勢崎市赤堀今井町から前橋市西大室町にかけて造成するもので、主要地方道前橋西久保線に沿った形で南北に多田山南産業団地を整備する。すでに北側6・4haでは2012年12月から分譲を開始しており、新年度からは南側12・3haの造成に着手する。北側の売れ行きが好調だったため、当初計画から前倒しして新年度から造成工事に着手することとなった。現在は設計を進めているほか、前橋市と伊勢崎市がそれぞれ地区計画の策定作業を行っている段階。地区計画の中で両市が土地利用方法を決定する。その後、県と両市の間で開発協議を行い、それが整った段階で造成工事に順次着手していく。順調なら15年度中にも分譲開始となりそうだ。
 新規では、ふれあいタウンちよだ(千代田町からの受託工事)に2億5000万円、その他2地区に12億7800万円、新規開発地点調査費3000万円などを計上した。
 発電所の新規開発には15億439万8000円を計上。低炭素社会の実現やエネルギー自給率向上のため、太陽光発電所1カ所、水力発電所3カ所の建設を引き続き進める。(仮称)群馬産業技術センター太陽光発電所(最大出力500kW、年間発電量56万kWh)に1億1570万円、新田水道発電所(同60kW、42万kWh)に8492万円、田沢発電所(同2000kW、770万kWh)に10億6000万円、八ッ場発電所(同1万1700kW、4099万kWh)に1億9377万8000円を措置した。八ッ場発電所では新年度、現在公告されているダム本体工事の発注状況を見ながら、過去に作成した基本設計の修正作業を行うとともに、発電所建設に向けた各種手続きや協議を進めていく。このほか、新規開発地点の調査費5000万円を盛り込んだほか、市町村などへの技術的支援も行っていく。
 老朽化が進む玉村ゴルフ場クラブハウス整備には4億5230万円を盛り込んだ。使い勝手などを考慮し、既存施設を建て替え、一回り大きくなるS造一部2階建て、延べ床面積1553・38uの新施設を整備する。現在は設計を進めている段階で、新年度に建設工事、一部外構工事を15年度に実施する計画だ。総事業費には5億2982万円を試算している。