日本工業経済新聞社(山梨)
2014/02/04
【山梨】県峡東建設 中の入沢工費を予算案に要望
県峡東建設事務所は新年度当初予算案に「中の入沢地区」(甲州市塩山上小田原)の工事用地取得費や砂防堰堤1号分工事費などを要望。3月定例県議会で予算承認されれば、用地取得を行うとともに完了次第、工事発注を行う。
中の入沢地区の砂防工事は、本年度から2022年度までの9カ年で実施を予定するもので、総事業費は約6億5000万円を見込む。渓流には砂防施設が設置されていないため、土石流を抑止する砂防堰堤工計4基(H9・5m〜12m、L50m〜66m)や渓流保全工(河川護岸工などL140m)を進め、土石災害を未然に防止していく。
甲州市北部の山間地にある同地区には、流域内には多数の崩壊地や不安定土砂の堆積も出ている。下流域には人家のほか第一次緊急輸送道路の国道411号や市道があり、豪雨により土石流が発生した場合には、大災害となることが予想される。
本年度は砂防堰堤1号及び3号工事分の設計業務を高島テクノロジーセンター(東京都)、1号分の用地測量を疾測量(甲斐市)へ委託。工事は新年度以降からとなる。