建通新聞社
2014/02/04
【大阪】2月補正要求で353億 府緊急経済対策
大阪府は、国の緊急経済対策に伴い2013年度補正予算(第5号)を編成するため、要求書を公表。追加要求額は総額353億3785万8000円となった。今後、知事査定を経て、2月補正予算として新年度当初予算案とともに府議会に諮っていく。建築関連では支援学校の大規模改造、土木関連では寝屋川北部地下河川守口調節池の立て坑の工事費や新名神アクセス道路の改良費などを前倒しで盛り込む。
支援学校の大規模改造には事業費10億3708万円を要求。対象施設は、堺聴覚、高槻、八尾、佐野、寝屋川、和泉の6校13棟。予算が認められた場合、繰越明許対応により14年度に工事発注し、今夏の施工を目指す。
守口調節池は、シールド本体に先立ち昨年発注された立て坑工事(守口立坑)の進捗を図るため、事業費20億円を要望。シールド本体については、当初予算に工事費を盛り込む方針。現在、シールド部と立て坑部(松生立坑)の詳細設計を東京建設コンサルタント(東京都豊島区)で作成中。
道路改良費は17億円を前倒しで要望。新名神のアクセス道路整備として、高槻市域の国道170号などの拡幅を進める。
連続立体交差化事業は南海本線高師浜線など2地区の整備推進へ、30億円を前倒しで確保する。
高潮対策では工事費を中心に24億6000万円を盛り込む。南海トラフ対策として、神崎川や正蓮寺川の防潮堤の耐震化に取り組む。
環境農林水産部関連では、大阪湾漁場環境整備費9490万円を前倒しで要望。湾内の貧酸素水塊発生海域の海底に、昇流・攪拌(かくはん)流発生ブロックを設置。効果調査も行う。
ため池防災事業では6億7004万円を確保し、府営5地区、団体営3地区の堤体、取水施設、余水吐き、農業用水路護岸を改修する。併せて、57地区分の耐震診断調査、ハザードマップ作成(27地区)を予定する。