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日本工業経済新聞社(群馬)
2014/01/31

【群馬】小中学校の耐震改修 新年度は鬼石中など4校着工

 学校施設の耐震・改修を進める藤岡市は新年度、平井小や小野中など4校の着工を計画している。小野中では今後教室が不足することが想定されるため、校舎1棟を増築する。整備費に国からの補助金を充てる予定で、平井小以外は補助決定後の7月ころに着工する見通し。委託業務では、2015年度に予定する日野小の大規模改修に先立つ実施設計を発注する予定だ。

 市教育委員会によると、2014年度に耐震補強または大規模改修を予定するのは鬼石中、小野中、平井小、美土里小の4校。うち平井小、美土里小は本年度に一部着工している。
 鬼石中は校舎2棟の大規模改修を14、15年度の2カ年で実施する。南校舎、北校舎の順に改修する計画で、着工は国の補助金交付が決まる7月以降になる見通し。
 小野中については、当初計画にはなかった校舎1棟の増築を14年度に行う。「学習指導要領の改訂などにより教室が足りなくなることが分かった」(教委)のが理由。校舎はRC造2階建て・延べ床面積480uで、今夏に着工し、同年度末の完成を目指す。既存校舎の改修も15年度から進め、2カ年で完了させる。
 平井小は2棟ある校舎のうち、本年度東校舎の耐震補強を実施。14年度は西校舎の耐震補強および大規模改修を予定する。これについては、すでに国の補助金の交付が決まっているため、市の3月定例議会で予算が承認されれば、年度内に発注する可能性もある。市担当者は「東校舎の工事が進み、施工ヤードがとれるようであれば発注したい」と話している。
 美土里小は10年度に実施した耐震診断で、北校舎は耐震基準を満たしたものの、南校舎は耐震不足との判定が出た。このため、本年度は南校舎の耐震補強から始め、14年度に北校舎の大規模改修を行う。北校舎着工は夏ころになりそうだ。
 日野小は耐震性に問題がないため、改修のみ15年度に行う予定。
 なお、設計だが鬼石中は神山設計(前橋市)、小野中はサン設計事務所(高崎市)、平井小は塩崎建築設計事務所(前橋市)、美土里小は福島建築設計事務所(前橋市)が担当した。