建通新聞社四国
2014/01/31
【愛媛】岩城橋建設で3月中に設計者特定
愛媛県は、岩城橋(上島町)建設に伴う詳細設計委託業者を特定するため、複数社から予備設計を踏まえて実現性や独創性、コストなどの経済性など、一歩踏み込んだ技術提案を受け、評価作業を進めている。3月中に業者を特定し、契約する。設計期間は2015年2月18日まで。10月25日から公募型プロポーザル方式で業者選定作業を進めており、技術提案を1月14日に受け付けた。
岩城橋は、上島架橋事業として岩城島と生名島を結ぶ橋梁で、規模は延長730b、主塔2基、橋脚4基の斜張橋。主塔間の延長は455b。上部工は3径間連続鋼・コンクリート混合斜張橋を採用。橋梁の予備設計は長大(松山市)が担当した。着工は16年度を目指している。
14年度には、橋梁前後の取り付け道路(高架橋と盛土工)の測量設計、15年度に用地買収と取り付け道路工に着工し、16年度に橋梁工発注、21年度完成を目指す。
岩城橋建設事業の工区延長は約2`。岩城橋が延長730b、岩城島側取り付け道路が延長6000b、生名島側が延長700b。概算事業費は約120億円。
上島架橋事業は、離島町村同士が合併した上島町の一体化を支援するため、岩城島・生名島・佐島・弓削島の4島を三つの斜張橋で結ぶ事業。弓削大橋(延長567b)が1996年3月、生名橋(延長515b)が11年2月に供用しており、残る岩城橋の早期着工が待たれている。完成すれば岩城橋工区全体では取り付け部と合わせて延長約2`の岩城弓削線バイパスとなり、遠く離れる魚島を除いて上島町の旧町村役場間が橋で連結されることになる。