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建通新聞社四国
2014/01/31

【高知】南海トラフ地震対策で学校施設耐震化などに76億円要望へ

 高知県教育委員会は、南海トラフ地震対策として、学校施設などの耐震化を促進するため、2014年度当初予算に76億0832万円を要望している。15年度末の完了を目指した県立学校の耐震化を引き続き促進するほか、青少年センター改築など青少年教育施設の安全確保に努める。
 県立学校の耐震化促進には49億7407万円を要望。15校23棟で耐震補強工事、16校20棟で耐震補強設計を進めるほか、外壁・内壁・つり天井・窓ガラスなど非構造部材の耐震化を行う。
 14年度に耐震補強と改修工事を行う予定の施設は、室戸高校南校舎、安芸高校中校舎、安芸桜ケ丘高校化学実習棟と体育館、山田高校南校舎、城山高校本館と格技場と体育館、高知農業高校2号館と3号館、高知東工業高校専門棟、高知工業高校格技場、伊野商業高校本館、須崎工業高校専門棟と機械棟と南舎、梼原高校中校舎、大方高校本館、幡多農業高校寄宿舎(食堂)と農機具実習棟、宿毛高校図書館と校舎、清水高校特別教室棟と漁業・家庭科棟。
 耐震補強と改修の設計を行う予定の施設は、山田高校食堂兼会議室棟、城山高校トレーニングセンター、嶺北高校北舎、高知北高校南校舎と体育館、高知西高校南舎、春野高校専門棟2号館と体育館、伊野商業高校情報処理棟、佐川高校体育館、梼原高校特別教室棟、窪川高校本館、四万十高校格技場、大方高校北舎、中村高校西土佐分校教室棟と格技場、宿毛工業高校第2実習棟と寄宿舎(新館)、清水高校体育館、若草養護学校校舎(普通教室棟)。工事は15年度に実施予定。
 公立小中学校の耐震化促進には2億5377万円を要望。耐震診断に対する補助や耐震補強工事に対する国庫補助制度の上乗せ補助を県単独で行う。県では、15年度末の耐震化率95%を目標としている。
 保育所・幼稚園の耐震化促進には9億1212万円を要望。耐震診断や耐震補強工事に対する補助を行う。県では、15年度末の耐震化率90%を目標としている。
 保育所・幼稚園の安全確保対策の促進には3億7984万円を要望。高台移転のための検討に要する経費に対する補助、高台移転に伴う施設整備への補助、窓ガラス飛散防止フィルムの施工に対する補助を県単独で行う。
 青少年教育施設の安全確保には10億7379万円を要望。青少年センターの改築や塩見記念青少年プラザ設計などを進める。青少年センターの想定規模は鉄筋コンクリート造3階建て延べ3666平方b。下半期に発注予定。基本設計は現代建築計画(高知市)が担当。塩見記念青少年プラザは、鉄骨鉄筋コンクリート造5階一部7階建て延べ1087平方bの現施設を建て替えるもので、7〜8月に基本設計を外注予定。工事は16〜17年度に行う。