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建通新聞社
2014/01/30

【大阪】発注作業本格化 南海トラフ対策で大阪府

大阪府は、南海トラフ巨大地震対策に向け発注作業を本格化する。港湾局は1月22日付で、防潮堤の耐震対策に伴う基本設計5件と、地質データ把握のためのボーリング調査7件を発注予定に追加。本年度内の外注へ準備を急ぐ。また、府西大阪治水事務所は1月27日付で、12月補正予算に係る南海トラフ巨大地震対策(津波浸水対策)工事4件の条件付一般競争入札を公告。1月30日まで参加申請を受け付け、2月20日に入札する。担当者は「これが始まり。今後は、南海トラフ関連の工事、業務を重点的に発注していく」とした。
 港湾局の新規案件のうち、防潮堤耐震の基本設計は、堺泉北港湾事務所分が松屋三宝地区、高石南地区、大津北地区など、阪南港湾事務所分が忠岡岸和田地区、岸和田地区などが対象。いずれも本年度中に条件付一般競争入札で委託。6カ月の納期でまとめ、2014年度に別途、詳細設計を外注する。早ければ同年度内に工事を発注する。
 地質調査は基本設計に備えるもので、堺泉北港湾事務所分4件、阪南港湾事務所分3件の内訳。基本設計に先行して外注し、4カ月の納期でボーリング調査を進める。
 西大阪治水事務所の工事4件は、正蓮寺川水門下流右岸(大阪市此花区)、左門殿川辰巳橋上流左岸(西淀川区)、中島川中島大橋下流左岸(〃)、神崎川神崎大橋上流右岸(〃)が対象。詳細設計を一括し、地盤改良工による津波浸水対策を行う。工期は15年2月末。