静岡県建築住宅まちづくりセンター(青山巖理事長)は、リフォーム工事に関わるトラブル防止のため、「ふじの国リフォーム支援センター」を3月に設立する。業者検索や見積もり依頼などができるウェブサイトも早ければ4月に開設したい考えだ。26日、静岡市清水区内で開かれた「住宅リフォームセミナー」の中で内田正春副理事長が明らかにした。
内田副理事長によると、リフォーム工事について、消費者から@多岐にわたる内容からリフォームをどのようにすればいいか分からないA誰に依頼すればいいのか分からないB業者から出された見積もりが適正な金額であるか判断ができない―といった不安の声が上がっているという。
こうした声に対応し、消費者保護の観点からリフォーム工事に関わるトラブルを防止するため、リフォーム業界団体と共に新たに「ふじの国リフォーム支援センター」を設立することにした。
具体的には、ウェブ(「静岡リフォーム相談の窓」)上で、無料でリフォーム業者の地区別、業種別検索とともに、見積もりの依頼や、提案のやり取りもできるようにする。
業者の登録に当たっては、建設業許可を持っていること、数年間のリフォーム工事の実績があること、リフォーム瑕疵(かし)保険に直ちに加入できること―といった条件を設定する方針。
また、ウェブによるサービスだけではなく、専門家が実際にリフォーム現場を確認し、具体的なサポートする体制も設ける。このサービスは、交通費などが発生するため、有料で行う予定だ。
この他、「あんしん建物相談室“ミーナ葵”」にリフォーム専門の相談員を追加することも明らかにした。
(2014/1/29)
建通新聞社 静岡支社