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日本工業経済新聞社(群馬)
2014/01/28

【群馬】秋間団地全面改修、今夏着工へ

 安中市は、今夏から公営住宅の長寿命化計画に基づき市営団地の改修を始める。まずは老朽化が進む秋間団地を新年度から年1棟ずつ改修。内外装や設備など全面リフォームを施し、入居者の生活環境の改善を図る。また上水道幹線の老朽化も進んでいるため併せて更新する。
 建築住宅課によると、秋間団地は6棟で構成。RC造4階建てで1棟あたり16戸が入る。1戸あたりの延べ床面積は約56uで、間取りはすべて3K。これまでリビングがなかったため、今回の改修では間仕切りを変え2LDKにする。市担当者は「家族の団らんが持てるようになれば」と話す。
 設備も全面的に更新する。トイレは温熱便座にはするが、温水洗浄機は付けない。風呂釜はこれまで入居者負担で設置していたが、今回はユニットタイプのものを市負担で設置する。サッシは現在の1枚ガラスからペアガラスに交換。現在は断熱性能が低いため冬場は結露がひどく、入居者から対策を求める声が寄せられていた。
 設計は群馬県建築設計センター(前橋市)が担当。現在は設計中で近く成果品が市に納品される見込み。新年度のスケジュールについて市担当者は「5〜6月ころに入札を行い、7月ころに着工、来年2月までに完了させる」と話しており、毎年同様のスケジュールで1棟ずつ整備していく考えも示している。また、新年度には翌年度に改修する予定の秋間団地2棟目の設計も発注する。工事費は1戸あたり約1000万円を見込む。
 市は秋間団地のほか、同様に老朽化が進む並木団地(10棟132戸)を優先的に改修する予定。ただ、秋間団地と平行して改修するのは難しく、秋間団地改修後に着手する見通し。