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日本工業経済新聞社(群馬)
2014/01/24

【群馬】5月入札、7月着工 高崎市新斎場の建設事業計画

 新斎場建設で、高崎市は7月をめどに着工する方針を決めた。5月に入札を行い6月定例議会に契約案件を上程、完成は来年12月を予定する。斎場は式場棟など3棟から構成され、300人規模の式が可能。火葬炉は12基確保する。24日開かれた市議会斎場・環境施設建設調査特別委員会で完成パースや実施設計の概要、今後のスケジュールなどが示された。

 建設地は同市寺尾町1064−56ほかの敷地約4万u。RC造2階建てで、建築面積は約7759u、総延べ床面積は約7400uと倉庫を増やしたことなどにより基本設計時から増床している。建物の高さは最も高い部分で11・32m。屋根にアスファルト防水押えコンクリートを使い、ウレタン塗膜防水処理を施す。外壁には弾力性接着剤張りの磁器質ボーダータイルを採用。設計は石井アーキテクトパートナーズ(高崎市)が手がけた。
 施設は式場棟、火葬棟、待合棟で構成。式場棟は200人規模の大式場のほか、小式場、告別小式場を備える。延べ床面積は約2242u。宿泊や入浴ができる通夜室、霊安室なども設置する。
 火葬棟は延べ床面積が約3145uと、3棟で最も広いスペースを確保した。遺体に最後の別れをするための告別・収骨室は、火葬炉2基ごとに1室、計6室を用意。エントランスホールやプライバシーに配慮したお別れホール、会葬者の気持ちを和らげるよう庭園も整備する。
 待合棟はプライバシーに配慮し、12ある待合室それぞれに給湯室を設置。会葬者が落ち着いて過ごせるよう、子どもや乳幼児専用の部屋も用意する。延べ床面積は約1989u。
 電気設備関連では、屋内キュービクル受変電設備を採用。非常用電源として屋外発電機を2基確保する。電灯はLED照明。弱電設備として、通信設備以外に式場AV設備やインターカム設備などを備える。太陽光発電設備は45キロワット規模のものを設置する。
 空調関連では、電気式やガスヒートポンプ式のエアコンを設置。オールダクトまたは個別室内機とする予定で、それぞれ床置ダクト、全熱交換機を設置する。
 換気設備は機械換気設備または自然換気設備を想定する。
 給排水衛生設備だが、給水は上水と雨水を利用する中水の2系統で、加圧給水方式を計画。給湯設備は電気温水器、ガス瞬間湯沸器を使用する。
 駐車場は2カ所で計約370台分を確保する。