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日本工業経済新聞社(群馬)
2014/01/22

【群馬】吾妻地区で産業安全祈願祭

 第50回吾妻地区産業安全祈願祭が21日、中之条町地内のバイテック文化ホールで盛大に開催された。この祈願祭は、吾妻労働基準協会(池原純会長)、建設業労働災害防止協会吾妻分会(武藤義徳分会長)陸上貨物運送事業労働災害防止協会吾妻分会(佐藤今朝司分会長)、林業・木材製品製造業労働災害防止協会吾妻分会(一場章良分会長)の4団体が合同で主催したもので、当日は約150人が出席し労働災害防止の認識を新たにした。
 開会後、池原会長は「労働災害の発生状況は長期的に減少傾向だが近年は微増減を繰り返す一進一退となっている。労働災害の防止には安全が幻、危険が現実と認識することが大切」と強調し、中之条労働基準監督署の佐藤寿署長も「労働災害を1件でも減らし、あってはならない死亡事故をなくすべくわれわれも全力を尽くす。皆さんもそれぞれの立場で基本的な安全対策を進めてほしい」と要望した。
 祝詞奏上や玉串奉奠などが執り行われ、建設業労働災害防止協会吾妻分会の渡辺栄志副分会長がリスクアセスメントの普及や過重労働の撲滅、メンタルヘルス対策の推進、健康診断の実施と事後措置の徹底を基本とした安全衛生活動の実施を誓った。
 その後、永年勤続優良従業者表彰が行われ、13社(院)から47人に表彰状が贈られた。謝辞では、南波建設の中島省一氏が「表彰を契機に気持ちを新たにし、労働災害の防止に努めたい」と奉読した。
 来賓祝辞では、県吾妻県民局の中山勝文局長が「永年勤続優良従業者表彰を受賞された皆さまは、仕事を愛するという気持ちを後進に伝えてほしい」と求め、群馬労働局健康安全課の寺村裕司課長は「無災害とコンプライアンス、そして人材を確保して引き続き活躍してほしい」と期待した。
 県議会からは南波和憲議員と萩原渉議員が駆けつけ、南波議員は「この祈願祭で無災害を決意していただき、安全というものをもう一度考えてほしい」と述べ、萩原議員は「吾妻地区では、八ッ場ダム事業と上信道という大きな事業を控えているが、全員で力を合わせて乗り越えていこう」と呼びかけた。
 吾妻郡町村会の荒木毅会長は「皆さまは、急に仕事が増えて対応に苦慮したと思う。去年はその準備期間と捉え、本年はその実力を十分発揮していただきたい」と祝意を寄せ、吾妻郡町村議会議長会の竹内良太郎会長は「1人ひとりが安全衛生の意識を持ち、基本的な安全行動を徹底することが大切」と話した。
 群馬労働基準協会連合会の三輪高司事務局長は「景気の回復を実感するためにも労働災害を防止してほしい」と要請した。
 その後、佐藤分会長の音頭による万歳三唱が行われ、無事故無災害を祈願した。