日本工業経済新聞社(群馬)
2014/01/22
【群馬】渋川市の北橘運動場に新年度から着工
渋川市は新設する北橘運動場で14年度、造成工事と給排水管の敷設を計画している。発注は年度当初に造成工、給水管敷設、排水管敷設と工種ごとに3分離を見込む。いずれの工事も議会案件にはならない見通し。運動場の完成までには新年度から3カ年を予定しており、2015年度以降は整地工や道路拡幅工、本体建設工、植栽工などを控えている。総合計画には、総事業費として11億5609万9000円を試算している。
北橘運動場は、農地5・33haの敷地に市道を挟んで北側に野球場を、南側に多目的運動場を新設するほか、建設地周辺の市道も拡幅する。
野球場は両翼L99・06m、中堅L121・92m、フェンスH2mのグラウンドと夜間照明6基、内外野席あわせて約800席と総合管理棟を設置。多目的運動場は、サッカー場と300m×6レーンのトラックを併設したグラウンド、4基の夜間照明、管理棟を建設。両グラウンドに設けるスタンドは東西に約500人分を確保。駐車場は運動場全体で226台分整備する。市道の拡幅では、両グラウンドの間を通る市道6−2号線はL200m区間で現状のW6・5mからW10mに、周辺を走る市道6−5012号線と市道6050号線についてはW6mへ拡幅する。両グラウンドはプロ規格に合致するが、観客の収容人数がプロ規格に合わない規模となっている。
工事の発注だが、年度当初に建設地全域(約5ha)の造成工事で1件、両グラウンド下への給水管敷設で1件、排水管敷設で1件の計3件を発注する。いずれの工事も議会案件にはならない見通しで、本体工事に着手するのは2015年度からとなりそう。
当初の計画では、完成までの工期を新年度から15年度までの2カ年で計画していたが、芝生の養生期間などを考慮した結果、1年追加し16年度までの3カ年で工事を進める。新年度の工事が終わると残るは、本体工(建築と電気に分割を予定)、整地工、道路拡幅工となる。
本年度は、本体工事に先行して調整池および東川までの排水路の新設工事を進めているほか、建設地の埋蔵文化財調査を実施している。