建通新聞社
2014/01/16
【大阪】省エネ提案型総合評価初弾の落札 府住まち
大阪府住宅まちづくり部は、建築設備の省エネ化を目的とした省エネ提案型総合評価入札方式による初弾案件(3件)について、落札者を決定した。同入札方式は本年度から導入。標準仕様より高性能な省エネ機器の導入とライフサイクルコストの縮減額に関する提案を評価するもの。省エネ提案についての評価項目や審査基準を入札公告までに決定、公表して実施するのは全国自治体で初の試み。現在、第2弾公募に向け対象案件と発注時期の検討を進めている。
初弾案件は、府立北河内地域支援学校(仮称)と府立北河内地域高等支援学校(仮称)の新築に伴う電気設備工事、機械設備工事(第1工区)、(第2工区)の計3件。
落札者は電気設備が大浪電設(大阪市浪速区)、機械設備(第1工区)が日設(大阪市西区)、機械設備(第2工区)が新日本空調(大阪市西区)。
電気設備ではLED照明の建物全体への導入やアモルファス変圧器の採用、幹線ケーブルのサイズアップを提案。機械設備ではお掃除機能付きガスヒートポンプエアコン(GHP)の導入、節水型大便器の採用を提案した。
建物全体の省エネ効果は、省エネ率(標準設計比)で電気設備30%以上、機械設備10%以上、ライフサイクルコスト縮減効果5400万円(20年間)が試算された。
計画施設は支援学校棟など3棟からなる鉄筋コンクリート造4階建ての総延べ床面積1万6285平方b。2015年2月27日の完成を予定している。
担当課では、「民間の省エネ技術の普及にもつながるので、今後も継続して実施していく」としており、総合評価方式の対象となる予定価格2億円以上の電気、機械設備から第2弾公募案件を絞り込む。