建通新聞社四国
2014/01/14
【徳島】県鳴門陸上競技場改修を年度末までに発注
鳴門総合運動公園整備事業で陸上競技場の防災機能強化を進めている徳島県は、メーンスタンド部分の耐震改修について、年度末までに工事を発注する。現在、関係者間で整備工程などを調整中で、方針が決まれば入札に踏み切る見通しだが、公告も含め時期は2月以降になる見込み。
メーンスタンドの既設規模は鉄筋コンクリート造4階建て延べ5052平方b。主な整備として、エキスパンション・ジョイントにより構造上3棟に分かれているメーンスタンド全棟の耐震改修のほか、1階(更衣室や記者室、カメラマン室、記者会見室、ウォーミングアップエリア、ドーピングコントロール室、運営本部室、医務室、審判更衣室など)、3階(トイレなど)、4階(場内放送室や大型映像操作室、実況放送室など)の内部改修や一部増築工事などが見込まれている。耐震改修等設計は宮建築設計(徳島市)が担当。工期は1年とし、建築と電気、管、空調に分離して発注する予定。
一方、このメーンスタンド全体を覆う大屋根についても別途新設を計画。サッカーJリーグ開催中の整備が困難なことから、スケジュールなどを調整して14年度に別途発注する。計画屋根面積は2800平方b程度。屋根部分の設計は梓設計大阪支社(大阪市北区)が担当している。
同事業は、切迫する南海トラフ巨大地震などの大規模地震に備えるため、地域住民の避難所など防災拠点として位置付ける同運動公園にある陸上競技場のスタンド部分の耐震改修などを図るもの。
場所は鳴門市撫養町立岩字四枚61。