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日本工業経済新聞社(群馬)
2014/01/10

【群馬】県太田土木、前橋館林線で4交差点の改良計画

 県太田土木事務所は、主要地方道前橋館林線の太田市新田金井町から新田村田町にかけて、交差点4カ所の改良事業を計画している。それぞれで右折レーンの設置を考えており、昨年12月に予備設計を委託して設置工事に向けた可能性調査に着手した。

 主要地方道前橋館林線は通称「太田県道」と呼ばれ、前橋市本町三丁目交差点から館林市緑町交差点を結んでいる。太田市や伊勢崎市の中心街を抜けるため、各市街地中心部では道幅が狭く、かつ歩道も狭あいな箇所が多い。
 右折レーンのない太田市新田金井町から新田村田町の区間は朝の通勤ラッシュ時に交通渋滞を招いており、県太田土木事務所は解消を図るため、交差点部で車線を増やせるかどうか調査に入った。予備設計は県単独事業で昨年12月に測研(高崎市)に委託したところ。
 対象となる交差点は起点の西側から、一般県道大原境三ツ木線との新田大根町交差点、主要地方道大間々世良田線との新田金井町十字路交差点、一般県道桐生新田木崎線との反町薬師入口交差点、同じく桐生新田木崎線との新田村田町交差点の計4カ所。標準幅員は全幅12mで、車道幅員3m×2と両側にW約1mの歩道がある。反町薬師入口交差点のすぐ西にある一般県道新田市野井線との生品神社入口交差点には右折レーンが設置済みで、同様の改良工事をそれぞれの交差点で実施したい意向。
 旧古河街道である前橋館林線は両側に商店や住宅が立ち並ぶため、車道幅員の拡幅には民有地の買収が必要。予備設計には6万2500uの権利者確認も含まれている。予備設計の作成を受けて同事務所内で検討後に地元と協議し、交差点4カ所のうち実施可能な箇所については、早ければ来年度下半期ころにも詳細設計や用地調査の委託に進むことになる。
 同線の車線数は、前橋市から伊勢崎市の駒形バイパス区間と太田市中心部の国道407号との重複部分が4車線になっている以外はほとんど2車線であるため、渋滞が頻発。今回の区間においても、地元からは渋滞の緩和・解消の要望があった。