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建通新聞社
2014/01/08

【大阪】148校に高校再編 大阪府・市教委

大阪府と大阪市の教育委員会は、2018年度までに府域の高校全155校を148校に再編整備することなどを盛り込んだ府立高校・市立高校再編整備計画を策定した。今後、再編整備の実施対象校を選定するため、担当チームの設置準備に着手。併せて、既設校へのエンパワーメントスクール(※)の設置、総合学科と普通科専門コース設置校への改編にも取り組む。これに伴い府教委では、担当チーム運営費や各種改編に伴うハード整備費(設計委託費・工事費)など3億4186万円を新年度当初予算に要望中。
 再編整備は18年度での実現が目標。府立高校138校と市立高校17校の計155校を対象に、教育内容の充実と適正な配置の観点から再編する7校を絞り込む。
 選定に当たっては、教育委員会事務局内に各対象校担当チームを設置。必要となる施設・設備を検討し、基本的な方針案をまとめる。新年度当初予算編成で担当チーム運営費など1695万円を要望。再編整備の実施対象校は、既存学校の募集停止などの周知期間を考慮し、16年度末までに選定を終え、具体的な校名を示す考えだ。
 エンパワーメントスクールは18年度までに10校程度の設置を計画。現時点で、西成(大阪市)、長吉(〃)、箕面東(箕面市)の3校を実施対象校として選定済み。新年度当初予算に2億4331万円を盛り込み、福祉実習棟の基本計画や教育相談室、エントランス、内部塗装などの整備を行う。
 総合学科への改編は、20校程度を予定。現時点で、福井(茨木市)の1校を実施対象校に選定しており、CAL教室や電子黒板の整備を行う。整備費3547万円を要望中。
 普通科専門コース設置校への改編は、計画期間内に30〜40校を予定。初弾実施校は八尾翠翔(八尾市)、日根野(泉佐野市)の2校。整備費など4612万円を要望しており、自習室の整備や電子黒板の整備を行う。
 これらのハード整備について府教委では、早ければ14年度上半期に設計委託、下半期に工事を発注し、15年4月からの供用を目指すとしている。

※「わかる喜び」や「学ぶ意欲」を引き出すため、義務教育段階からの「学び直し」のカリキュラムを徹底する学校。実習設備や無線LAN環境、相談室などの整備が必要となる。