建通新聞社(神奈川)
2014/01/07
【神奈川】県住宅供給公社 「若葉台団地」を団地再生のモデルに 空き店舗活用の飲食・交流拠点 公募型プロポーザルで整備・運営者を選定 滋味・メックJVに決定
神奈川県住宅供給公社は、「横浜若葉台団地コミュニティオフィス&ダイニング」施設整備・運営事業者の公募型プロポーザルで、採用事業者を滋味(代表事業者・ダイニング事業者)とメック・デザイン・インターナショナル(設計・施工事業者)の共同企業体に決定した。1月中旬までに基本協定を締結。下旬から工事着手し、3月中旬に完成。同月下旬にプレオープンする。
プロポーザルでは二つの共同事業体から事業提案書が提出された。採用事業者の提案は、総合点
(満点100点)で、82・4点の最高点を獲得した。
実施場所は、若葉台団地(横浜市旭区若葉台3)でショッピングタウンわかば内の空き店舗3区画(約226平方b)。施設内容は、「コミュニティオフィス」が約90平方b。団地再生拠点として、各種情報発信や地域課題に関する取り組みを支援する場となる。ワーキングスペースとして20席程度、別途10席程度が利用できる会議室を確保する。一般社団法人若葉台まちづくりセンターと共同で運営する。
「コミュニティダイニング」は約100平方b。飲食店機能を備え、多世代が集い、利用しやすい空間を創出。厨房設備を備え、席数は20〜30席程度。事業者が運営する。
両施設の共用空間は約40平方b。両施設をつなぎ効率良い運営を目指すための場。共用トイレ、受付カウンターなどを設置する。
同団地は、高齢化率が35%を超え、消費減退や競合店の台頭により商業施設の活気も低下するといった郊外型団地特有の課題に直面している。公社は若葉台団地をモデルに郊外型団地の再生に取り組む。「元気なシニア世代の生きがいの創出」、「団地内への若年・子育て世代の流入」を目指した「持続循環型のコミュニティを創造する」ことを目指す考えだ。