日本工業経済新聞社(群馬)
2013/12/26
【群馬】ゼロ県2億円を18カ所の治山工事などへ配分
県の11月補正予算に計上されたゼロ県債工事費25億円のうち、環境森林部が所管する2億円の配分箇所が森林保全課への取材で分かった。計18カ所に配分し、内訳は渋川森林事務所が2カ所、西部環境森林事務所が3カ所、藤岡森林事務所が3カ所、富岡森林事務所が4カ所、吾妻環境森林事務所が2カ所、利根沼田環境森林事務所が2カ所、桐生森林事務所が2カ所となっている。これらについては年明けの2月下旬から3月にかけて順次、指名競争入札で発注される予定。
県の11月補正予算は12月16日に可決。公共事業の端境期対策の意味合いを持つゼロ県債工事は、計25億円の債務負担行為が設定され、内訳は環境森林部所管分が2億円、県土整備部所管分が23億円となっている。
このうち、環境森林部所管分2億円の配分箇所が明らかとなり、県単治山が15カ所、県単修繕が2カ所、保安林リフレッシュが1カ所の計18カ所となっている。
出先事務所別にみると、渋川森林事務所が2カ所、西部環境森林事務所が3カ所、藤岡森林事務所が3カ所、富岡森林事務所が4カ所、吾妻環境森林事務所が2カ所、利根沼田環境森林事務所が2カ所、桐生森林事務所が2カ所。18カ所のうち新規が9カ所、継続が9カ所で、森林保全課によると県単事業はおおむね1〜2年程度の計画期間が多いという。
具体的な箇所だが、渋川森林事務所管内では◇前橋市東金丸町金丸地内で実施する県単治山の流路工(継続)◇渋川市上白井膳棚地内で実施する固定工(継続)−。
西部環境森林事務所管内では◇安中市郷原名山地内で実施する県単治山の流路工(継続)◇安中市中秋間樫山地内で実施する県単治山の谷止工(継続)◇高崎市倉渕町水沼島山地内で実施する県単治山の吹き付け工(継続)−。
藤岡森林事務所管内では◇神流町魚尾表岩地内で実施する県単治山の山腹工(新規)◇上野村野栗沢瀬戸地内で実施する県単治山の山腹工(新規)◇神流町船子大芝地内で実施する県単治山の流路工(新規)−。
富岡森林事務所管内では◇南牧村小沢丁萱地内で実施する県単治山の落石防護工(継続)◇南牧村大仁田ヂイガ平地内で実施する保安林リフレッシュ事業の森林整備(継続)◇下仁田町西野牧大向地内で実施する県単修繕の谷止工修繕(新規)◇甘楽町秋畑森戸地内で実施する県単治山の谷止工(新規)−。
吾妻環境森林事務所管内では◇嬬恋村大前坊の河原地内で実施する県単治山の法枠工(継続)◇高山村中山大判形地内で実施する県単修繕の法枠工(新規)−。
利根沼田環境森林事務所管内では◇沼田市石墨町三枚畑地内で実施する県単治山の落石防護工(新規)◇片品村花咲大沢地内で実施する県単治山の流路工(新規)−。
桐生森林事務所管内では◇桐生市黒保根町下田沢上ノ原地内で実施する県単治山の流路工(新規)◇みどり市大間々町上神梅小垂地内で実施する県単治山の法枠工(継続)−。
なお、同課は今回のゼロ県債工事18カ所とともに、本年度当初予算分の残箇所を加えた40〜50カ所の工事を年明け早々にも発注見通しとして公表する予定で、発注時期については月別に示す方針。