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日本工業経済新聞社(茨城)
2013/12/22

【茨城】県農地局が藤代北部農地整備に着手

 県農林水産部農地局は、藤代北部地区(取手市、つくばみらい市)の経営体育成基盤整備事業(農地整備事業)に本年度から着手する。総事業費に2億円をかけて排水路をメーンに農道などを6カ年で整備する。排水路は4・97q、農道は2・06qが対象。年度後半から測量や設計の委託が行われ、次年度以降から順次、工事の発注準備がなされる予定だ。

 同地区は、牛久沼と一級河川小貝川に挟まれた平坦な耕作地帯。受益面積が97ha。農業用用排水は89ha、農道は31haにおよぶ。現在は土水路の法面崩壊による通水能力不足が発生しているほか、排水路が浅く、地下水位が高くなっている。
 そのため、排水路網の整備により地下水位の低下を図る。また水生動植物の生育環境に配慮し、滞水型排水路を設置する。
 計画では、88・6haを対象に排水路工を4・97qで行うほか、31・4haを対象に農道工を2・06qで行う。
 排水路工は2パターンあり、小排水路Aとして3・2mの幅に排水フリューム(B400×H600)を整備する。また小排水路Bとして4・9m幅に排水フリューム(B600×H600)を整備する。
 農道工も支線道路Aと支線道路Bの2タイプで、支線道路Aが幅員4mのうち3mを敷砕石10pで仕上げる。また支線道路Bでは幅員5mのうち4mを有効とし、上層路盤工(再生砕石RC−40、15p)と表層工(再生密粒度As、4p)で積み上げていく。
 総事業費は2億円で、そのうち排水路工に1億5100万円、農道工に1800万円、測量試験費に2200万円、地方事務費に900万円を配分している。
 本年度の新規採択を経て、国庫補助の交付申請を実施。土地改良法の手続きや内示への申請を進め、交付決定を経て事業執行。年度後半から測量や設計の委託が行われ、次年度以降から、工事の発注準備を順次進めていく。