建通新聞社
2013/12/18
【大阪】ちきり製造業用地最後の1区画 公募開始
大阪府港湾局は、ちきりアイランド(阪南港阪南2区)の第1期製造業用地約5000平方bについて、一般企業向け公募を開始した。賃貸か分譲により、製造業を営む企業に立地を求めるため、2014年1月10日まで申し込みを受け付ける。また、今夏に初弾公募したちきりアイランド内の保管施設用地については、来夏に第2弾公募を実施したいとしており、道路などの基盤整備費を新年度予算に盛り込む方針だ。
第1期製造業用地は全体面積12・2f。今回の募集区画5001平方bが最後の処分区画となる。場所は岸和田市岸之浦町10ノ2で、岸之浦大橋北詰めの東側に位置。用途地域は工業地域。容積率200%。建ぺい率60%。
賃貸の場合、20年間の事業用定期借地権を設定。賃貸開始から10年経過後は、書面により所有権の買い取りを申し入れることができる。月額賃貸料は1平方b当たり210円(公募時点の参考価格)。
売買価格は、1平方b当たり5万6700円(公募時点の参考価格)。最終的には、本契約時に不動産鑑定評価などの結果を参考に決定する。
2期用地は全体面積10f。うち2〜3f分の埋め立てが完了している。1期用地の処分に見通しが立ってきたため、2期用地の企業の意向調査に入る。需要が確認できれば基盤整備を行い、順次公募していく。
また、製造業用地の南西側に位置する保管施設用地は、埋め立ての完了した約6fのうち約1・8f(岸之浦町11)3区画の公募を今夏に先行。全区画に申し込みがあり、現在契約に向け交渉中。早ければ3月に正式契約し、14年度中の立地施設の整備、稼働を目指す。
残る4・2fについては、来夏の公募を予定。新年度予算に道路や埋設管などの基盤整備に伴う工事費を盛り込み、工事を発注する。
ちきりアイランドは、阪南港の岸和田市沖合いにある建設発生土の処分地。全体計画面積142fのうち約6割の埋め立てが完了。上部を有効利用するため、埋め立ての終わった部分から順次、事業者を募集し、施設整備を進めている。1期製造業用地の企業立地が完了するため、今後、保管施設用地の企業立地を本格化させる。