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日本工業経済新聞社(群馬)
2013/12/17

【群馬】(仮称)新太田市民会館の設計概要がまとむ

 太田市は、来年度から着工する(仮称)新太田市民会館の設計概要を明らかにした。施設規模はRC造およびS造4階建て、延べ床面積7947uで大ホールの席数は1501席、周辺駐車場は約840台分を確保する。総事業費は48・3億円を試算しており、2014年度9月議会の承認を経て工事に着手する。発注の方法については現段階では確定していないが、3〜4分離となりそう。

 同事業は、芸術文化の拠点となるホール施設の整備を進めることで新たな文化交流の創出を図ることを目的に計画。基本、詳細設計ともに香山壽夫建築研究所(東京都文京区)に委託して進めている。基本設計の段階では九合行政センターの南側の敷地にRC造一部S造、地下1階地上4階建て延べ床面積約6800u、収容人数1500人の規模で新設を計画していたものの、高圧電線が敷地内を横切っていることやグラウンドゴルフ場の移転場所が確保できないなどの問題点などから、当初は駐車場として用地取得を計画していた西側敷地での建設に変更し、詳細設計の見直しを同社に委託して進めていた。
 設計概要によると新施設の敷地面積は1万2877・95u、規模はRC造およびS造4階建て、建築面積5048・55u、延べ床面積7947・00uで高さは32・40mとしており、1501席の大ホールとスタジオ(A278u)のほか、多目的室3室や楽屋7室、管理事務室などを整備する。外構工事では、敷地内に整備する駐車場のほかに九合行政センターやベイシア、周辺の公営駐車場など既存のものを利用し約840台分を確保する。
 幹線市道であるラフィエット通りから北に延び新施設に至る市道である市道2級31号線については、12月定例議会の中で建設予定地までのL140m区間で、併設している水路の暗渠化や移設によってW7mに拡幅し、施設完成までに整備する方針を示している。
 第8次実施計画では、設計見直しや本体工事と外構工事を含めた事業費45億8972万5000円、周辺市道の整備費2000万円、備品整備やオープニング企画などの事業費1億8400万円をそれぞれ試算しており、そのほか関連事業を含めた総事業費は約48・3億円としている。
 これからのスケジュールは、本年度3月に用地を取得し2014年度9月議会の承認を経て工事を発注、16年11月までを工期とし同年度中の開館を予定している。現段階では、分割の方法は未定としているが、建設地を変更する前の当初案では建築主体、電気、衛生、空調の4分割で、そのうち建築主体、電気、衛生の3工事が議会案件である見通しを示していた。