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日本工業経済新聞社(群馬)
2013/12/16

【群馬】合併3地区の道路工 前橋市

 前橋市と大胡・宮城・粕川地区が合併して10年を迎える2014年を目前に控え、新市建設計画に位置付く各地区の道路整備について、来年度の主要路線事業計画をまとめた。2014年度は各地区2路線ずつ、計6路線をメーンに事業を促進する。特に宮城地区の市道宮城3352号線では、未着手区間の路線測量に取りかかりたい考えで、本年度中に地元へ線形案を提示する。

 【宮城地区】
 市道宮城3352号線と市道宮城2号線をメーンに事業を進める。
 苗ヶ島町と鼻毛石町地内の市道宮城3352号線は、未着手区間L1・5qの路線測量へ着手する。全体計画は、粕川から以西L2qの一般県道苗ヶ島飯土井線まで。現在は粕川から一般県道三夜沢国定停車場線までのL400mが事業化されており、同区間は来年度に(仮称)粕川橋梁の取付道路部およびL400m区間の舗装工を実施して完了する見通し。また、本年度はL400m区間から以西L1・5qの開設へ向け、平面測量を実施。年明けから地元へ線形案を提示し、線形が決まれば来年度に路線測量を委託する。同線は、粕川地区で工事を進めている市道粕川6119号線と連続する路線で、将来的に一般県道上神梅大胡線と一般県道苗ヶ島飯土井線とをつなぐ一連の道路となり、粕川で遮られている両地域がつながる。
 鼻毛石町と大前田町地内の市道宮城2号線は、一般県道苗ヶ島飯土井線から北原駅へと向かうL1200m区間が対象で、現道をW10m(片側歩道W3・5m)へと拡幅する。来年度は、L約400mの拡幅工事と神沢川へ鎌田橋(ボックスカルバートL10m、W5m、H3・5m)を整備して事業完了となる。
 【大胡地区】
 大胡地区では、滝窪町や横沢町地内の市道大胡1号線(北)、茂木町地内の市道大胡110号線をメーンに工事を進める。
 市道大胡1号線(北)は、ふるさと農道から以北L1200m・W10m(片側歩道W2・5m)の拡幅整備を進めている。事業延長が長いため、路線南側から1工区(L200m)、2工区(L400m)、3工区(L600m)と分け、本年度までに1工区および2工区のL200mに着手済み。来年度は、2工区の残るL200mを施工するほか、3工区の用地買収に着手する。3工区の測量調査設計などは、本年度にアコン測量設計(前橋市)が作成している。
 市道大胡110号線は、主要地方道藤岡大胡線と主要地方道前橋大間々桐生線とをつなぐ路線で、来年度も引き続き用地買収を進めるとともに、用地がまとまった区間から一部着工したい考え。同線のL650m・W約6mをW16m(両側歩道W3・5m)まで拡幅する。計画区間中には大正用水に架設された大茂木橋があり、この橋梁拡幅はボックスカルバートL16mで対応する。
 【粕川地区】
 粕川地区では、粕川町室沢地内の市道粕川6119号線、粕川町中地内などを通る市道粕川3085号線をメーンに工事を進める。
 市道粕川6119号線は、一般県道上神梅大胡線と粕川橋梁とをつなぐ路線で、粕川橋梁から以西の市道宮城3352号線に連続する路線。来年度は、粕川へ架設する(仮称)粕川橋梁(PC単純プレテンション方式T桁橋L24・5m、W8m)の上部工を発注し、橋梁取付工などを行い、事業で完了させる。
 市道粕川3085号線は、粕川町中地内の市道粕川3号線と粕川町女渕地内の粕川大橋とをつなぐ路線。全体計画はL2110mへ歩道を新設し、W10m(歩道W2・5m)へと広げるもの。工事内容は、路線東側の水路へ張り出し式歩道を新設し、水路への転落防止柵を設置する。張り出し式歩道を固定するため、道路の舗装打ち替え工事も併せて行う。計画延長が長いため、工事は3工区に分け、現在は1工区L700mを促進中。来年度も引き続き工事発注するほか、2工区の用地買収も進めていく。なお、1工区は2016年度までに完了させたい考え。