建通新聞社
2013/12/13
【大阪】市岡商業跡地売却へ 大阪市
大阪市港区役所は、市岡商業高校跡地約2fについて、2014年度に売却処分する方針だ。このため本年度中に民間事業者の意向調査(マーケット・リサーチ)を実施し、ニーズを把握した上で事業者の募集要件の検討に入る。意向調査の説明会を12月25、26日に開く予定で、24日まで参加申し込みを受け付ける。14年2月3日から対話を開始し、同月下旬に調査結果を公表する。
同跡地は大阪市港区弁天1ノ5ノ23(住居表示)で、オークの西側に位置。敷地面積は1万9406平方b。建ぺい率80%、容積率300%の準防火地域となっている。
敷地内には鉄筋コンクリート造、鉄骨・軽量鉄骨造、木造の学校施設が残っており、既存施設の総延べ床面積は1万0758平方b。売却に当たっては、現状有姿での引き渡しを予定。事業者の負担で撤去することになる。新耐震基準適応前の建物が大半を占めており、現状で使用する場合、耐震補強が必要となる。
同区役所では、跡地がJR・地下鉄の弁天町駅やオークなどの商業施設に近く、都心部からのアクセスも容易である特性を踏まえ、大学などの高等教育機関や健康、医療、福祉・子育て施設、文化・集客施設への売却を想定する。
マーケット・リサーチの対話では、各施設の内容、想定規模のほか、地域との連携や公共貢献(避難場所の確保、津波避難ビルの登録、憩いの場の確保など)についての意向も調査する。
市岡商業高校は、商業高校の統廃合により、新設の大阪ビジネスフロンティア高校(旧天王寺商業)に機能を移転。12年3月に廃校となった。