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日本工業経済新聞社(茨城)
2013/12/13

【茨城】茨城県議会で要望 田土部堰の改修を

 12月定例県議会の一般質問で、青山大人氏(民主)は、桜川における田土部堰の早期改修を求めた。これに対し柴田眞幸農林水産部長は、2009年度に機能保全計画を策定し、管理橋の改修も含め対応が必要な施設と認識しつつも、国の来年度公共予算が不確定である状況を示した。
 田土部堰は、新治土地改良区内の128haの水田を潤す、重要な農業水利施設。1959年(昭和34年)に県営土地改良事業の災害復旧事業により完成した後、既に54年が経過し、ゲートの腐食やコンクリートの摩耗などが見受けられる状況。
 特に現在の管理橋は、堰と堤防とをつなぐべきところ、堤防とつながっておらず、堰の開閉などを行う際には、いったん河川敷地内に降りないと管理橋に登れない。
 また田土部堰を管理している新治土地改良区では、取水堰としての機能を維持するため、これまで小規模な維持補修を繰り返してきたが、年々補修にかかる費用が嵩み、管理に支障を来たしている。
 県では、土地改良5カ年計画において、こうした施設の長寿命化対策を重要な柱の一つと位置付け、計画的に施設の維持保全を図っている。
 特に、受益面積が100ha以上の基幹的な農業水利施設は、県が機能診断を行った上で補修・更新時期を定めた機能保全計画を策定することとし、田土部堰はこの中の一つとして2009年度に計画を策定。管理橋の改修も含め、対応が必要な施設としている。
 地元では県へ改修の要望を行っているが、現時点では国の来年度の公共事業予算は不確定。県では新治土地改良区などと協議の上、堰の改修など、長寿命化対策の実施を検討していく方針。