日本工業経済新聞社(群馬)
2013/12/12
【群馬】法面保護協会群馬県支部が年末安全パトを実施
全国特定法面保護協会関東地方支部群馬県部会(設楽雅之幹事長)は11日、県内4カ所の工事現場を対象に年末安全パトロールを実施した。
全国特定法面保護協会は特定法面保護工に関する調査・研究および開発、技術者の養成などを行っており、県部会の事務局は渋川市の特内に設置されている。
この年末安全パトロールは事故の未然防止と会員相互の技術力向上が目的。昨年に続いて2回目の実施となり、当日は県部会の安全委員ら15人が◇国土交通省利根川水系砂防事務所が発注した藤岡市鬼石町譲原地内の栢ヶ舞地区アンカー工事(永久アンカー94本、鉄筋挿入工64本など)◇県利根環境森林事務所が発注した沼田市下久屋町立石地内の県単治山事業(法枠工98・6u、簡易法枠工402・9uなど)◇県中之条土木事務所が発注した中之条町大塚地内の社会資本総合整備中之条町工区(コンクリート吹付工258・4u、湧水処理工195カ所など)◇県富岡森林事務所が発注した甘楽町轟地内の農山漁村地域整備交付金草喰八丁河原線大平緑化工区(法枠工1706・4u、簡易法枠工1406・3uなど)−の各現場を4班に分かれて点検した。
パトロールに先立ち、橋範行安全委員長が「きょうの年末安全パトロールは各発注機関別に分かれて実施するが、このパトロールを通じ、安全への意識をさらに高めていただきたい」と呼びかけ、続く設楽幹事長も「安全で良いものを造るためには、高い技術力が不可欠。本日のパトロールでは各社の工夫と努力を見て、自分たちのレベルアップにつなげてほしい」と期待した。
その後、各工事現場へ移動。法肩亀裂の変異や安全帯の使用状況、モルタルなどの飛散防止対策の有無、保安施設の適切な配置など37項目にわたる点検項目に沿って各安全委員がチェックした。
県部会事務局へと戻り、安全委員が現場で撮影した写真を用いながら、工夫が講じられていた点や改善点などを説明・指摘した。
県部会では、今回のパトロールの結果をそれぞれの発注機関へ報告するとともに、独自に作成した安全に対する啓蒙カードを配布。行政側へ継続した安全衛生管理の徹底を誓った。