建通新聞社
2013/12/11
【大阪】LED照明技術評価を当面維持 大阪府
大阪府都市整備部は、府独自のLED照明灯の技術評価制度を当面維持していく方針を固めた。併せて、府が管理する道路で使用できるLED道路照明灯とLED歩道照明灯の募集を開始。2014年1月27日まで応募を受け付ける。認定された製品は、府の発注仕様書に対象製品として特記される。また、歩道照明灯の募集は今回が初めてで、14年度から歩道照明灯のLED化にも着手する。
府は、09年度から、一定水準を満たした製品を1年ごとに認定・登録する独自の技術評価制度を設けた上で、リース方式による道路照明灯のLED化に着手。道路照明灯については本年度中に全2万3000基のLED化が完了する予定となっている。
このため評価制度に基づく技術認定を14年度以降も続けていくかどうかの判断を迫られていたが、府下の自治体で同制度を参考にしてLED化が広がりつつある現状を踏まえ、当面の継続を決めた。
今回の募集では、定格入力容量100㌾㌂未満の道路照明灯(連続照明用、交差点照明用)と、同60㌾㌂未満の歩道照明灯を公募・認定する。対象企業は、LED照明灯の開発・設計に取り組む国内に本店登記を有する者。14年3月の認定を予定している。
歩道照明灯のLED化については、吹田・豊津地区など府内のバリアフリー重点整備地区内の一部歩道を対象に、14年度第4四半期からの事業化を目指す。リース方式か買い取り方式かは未定としており、今回の認定製品を比較検討した上で、14年12月までに決定する。
府内のバリアフリー重点整備地区は全80地区。対象となる府道は延長171・6`に及び、歩道照明灯は1万2000基を数える。うち3000基が優先的にLED化の必要なものと位置付けており、14〜20年度の7年間でLED化する計画。
14年度については、特に優先度の高い地区として、阪急吹田駅・豊津駅の駅前地区(国道479号)や南海岸和田駅前地区(堺阪南線)などの歩道をLED化する。歩道照明灯のLED化に1基約20万〜30万円を見込んでいる。