建通新聞社四国
2013/12/11
【香川】県有地を和田コーポレーション連合体に売却
香川県が売却する県有地「大的場健康体育センター等跡地」(高松市浜ノ町)の活用事業者が和田コーポレーション(丸亀市大手町1ノ3ノ11、小嶋光信社長)・ベルコ(大阪府池田市空港1ノ12ノ10、齋藤斎社長)・両備ヘルシーケア(岡山市中区森下町5ノ5、松田久社長)の法人連合体に決まった。今後、県と法人連合体との間で基本協定書を締結し分筆作業後に売買契約を結ぶ。
売却する1号地(高松市浜ノ町265ノ3他)は1万1042・08平方bで売却価格は4億8800万円。2号地(高松市浜ノ町265ノ1他)は2078・35平方bで7150万円。
事業計画によると、1号地の東側敷地約5554平方bにベルコが2階建てブライダル施設を整備し、同西側敷地約5487平方bに和田コーポレーションが2期に分けて64戸の14階建て分譲マンションを2棟(計128戸)建設する。またパブリックアベニューやいこいの広場なども整備する予定。
2号地には両備ヘルシーケアが住宅型有料老人ホームや短期入所生活介護事業所、通所介護事業所、居宅介護支援事業所などで構成する4階建ての複合型介護施設を整備する計画。
ブライダル施設と複合型介護施設は2015年中の供用、分譲マンションの1期計画は16年中、2期計画は17年中の供用開始を目指す。
大的場健康体育センター等跡地活用事業者の公募は7月23〜12日まで応募登録を行い、6事業者が登録。9月10〜17日までに2事業者が提案書類などを提出した。県有未利用地有効活用検討審査委員会(委員長・嘉門雅史香川高等専門学校校長、京都大学名誉教授)でコンセプト、実現性可能性や地域社会への貢献など審査した結果、他の案より和田コーポレーションなど連合体の事業が総合的に優れた計画として評価された。
活用の条件として▽瀬戸内海や砂浜、市民プール、ヨットハーバーなどマリンスポーツの拠点に隣接する位置的条件を生かす▽県内外から誘客が図られ、にぎわい創出する独自性▽サンポート高松との相乗効果の発揮▽建物の外観は瀬戸内海や砂浜と一体となる魅力ある景観がされるよう十分に配慮など―がコンセプトとして求められた。