建通新聞社(神奈川)
2013/12/09
【神奈川】「三ツ沢公園の一部と民有地で約3万平方bを確保、6万平方bの新病院整備。病院跡地には野球場」
横浜市病院経営局は、市民病院再整備の移転候補地を「現三ツ沢公園の一部と隣接する民有地」約3万平方bに決めた。今後、民有地の地権者と本格的な用地交渉を行う。現市民病院敷地は移転後に公園とし、野球場を再整備する。12月9日に開かれた市会健康福祉・病院経営委員会に「横浜市立市民病院再整備基本計画【医療機能編】骨子」を報告した。
再整備に当たり、現在地での建て替えを含む4方面・5カ所を候補地として検討を重ねてきた。その結果、▽現病院から近く、診療圏や連携する病院・診療所への影響が軽微▽横浜駅から近く利便性が高い▽災害対策機能を向上できる▽公園と病院が機能を補完、高齢社会に向けた市の施策の推進やにぎわいの創出などの効果が見込める―などの理由で三ツ沢公園案を選定した。
三ツ沢公園の一部を病院用地としても、隣接する民有地を活用するとともに現市民病院敷地2万平方bを公園に転換することで、公園面積は減少させないこととし、関係する環境創造局などと具体的な方策を詰める。
候補地は、三ツ沢公園の一部「A」が1万3000平方b、民有地「B」が神奈川区三ツ沢西町34ノ10の1万1200平方b、民有地「C」が西区宮ケ谷25ノ6の5600平方bで合計約3万平方b=図=。
今後、基本計画骨子の検討を進め、素案としてまとめる。素案で三ツ沢公園での建設を想定し構造設備を検討。用地の決定後、基本計画を確定し基本設計に着手する。基本設計〜実施設計〜工事着工〜竣工・開院準備〜開院までは6〜7年程度かかる見通しだ。
新病院の規模は延べ床面積約6万平方b、病床数が650床。診療科数は現状33診療科を維持しつつ再編する。計画外来患者数は一日1200人程度を見込む。
基本計画の策定は、システム環境研究所(東京都中央区)が担当。