北海道建設新聞社
2013/12/06
【北海道】道内17信金が増益−13年度中間決算、純利益は全信金黒字
北海道信用金庫協会は5日、道内23信用金庫の2013年度中間仮決算を発表した。純利益は全ての信金で黒字となり、全体として前年度同期を大きく上回った。札幌、函館、旭川など17信金が増益、空知、北見など6信金が減益となった。
純利益は合計132億5300万円で、前年度同期を44.5%上回った。各信金の資金需要は依然として弱く、ほかの金融機関との金利競争が激化したことで収益面は低調だったが、経費や信用コストも減少したため、純利益は総じて増加した。
預金は6兆7551億円で、平残(平均残高)ベースでは前年度同期を2%上回った。貸出金は2兆9327億円で0.1%減少した。預金が増え貸出金が減ったことにより、預貸率は前年度同期を0.93ポイント下回る43.41%へと低下した。
有価証券は2兆6715億円で、平残ベースで前年度同期を3.6%上回った。国債と地方債が増加し、株式は減少した。
自己資本比率は札幌、室蘭、空知、苫小牧、北門、伊達、日高、函館、江差、旭川、稚内、北星、帯広、釧路、網走の15信金で上昇。残る北空知、渡島、小樽、北海、留萌、大地みらい、北見、遠軽の8信金は低下し、平均では0.43ポイント上昇の20.85%となった。
不良債権比率も15信金で減少。全体で0.14ポイント低下の5.04ポイントに下がった。