静岡県は、県内35市町の2012年度普通会計決算(確定値)を11月29日に公表した。歳入は前年度比1%減の1兆3819億7100万円、歳出は普通建設事業費(単独事業)の減などにより同1・3%減の1兆3279億4600万円だった。実質収支はすべての市町が黒字で、05年度以降、8年連続して全団体が黒字となっている。
歳出のうち普通建設事業費は、大規模施設の整備事業に伴う補助事業などの増加はあったが、庁舎建設事業、学校教育施設整備・耐震化事業の単独事業の減少などが影響し、同3・0%減の2098億7000万円となった。
また、目的別では土木費が土地区画整理事業などの減少で同0・9%減の1997億5700万円、教育費は学校教育施設整備・耐震化事業が減少したものの、屋内運動場や文化会館の改築事業、図書館建設などの事業が増加し、同2・4%増の1378億0200万円となった。
地方自治体の財政の弾力性を示す指標である経常収支比率(県単純平均)は同0・6ポイント増の84・4%となり、10年前(02年度)の80・9%と比べても3・5ポイント悪化しており、財政構造の硬直化が進んでいる。
(2013/12/6)
建通新聞社 静岡支社