建通新聞社四国
2013/12/06
【香川】第一弾は丸亀高校など3校
香川県は、全額国庫補助となる国の再生可能エネルギー等導入推進基金を活用し、災害時の防災拠点となる公共・民間施設への再生可能エネルギー等導入を推進する事業をスタートした。第1弾として県立丸亀高校、観音寺第一高校、高松養護学校に太陽光発電と蓄電池設備とのセットで設置するための実施設計に取り組む一方、災害時の防災拠点としての機能を公共施設だけでなく民間施設にも持たせるため、基金事業に基づく公募実施要項の検討に入った。
再生可能エネルギー等導入推進基金事業は、太陽光発電や小水力、風力、バイオマスなど自然エネルギー等の地域資源を活用し、蓄電池設備とのセットにより災害に強い地域づくりや自立・分散型のエネルギーシステムの構築を促す狙い。主に太陽光発電と蓄電池設備の一括活用が多いという。
県は2013年度から15年度までの3カ年で県内のおおむね100カ所の公共・民間施設に再生可能エネルギー等を導入する。18億円の基金を活用しつつ、補助事業の制度設計に必要な調査を進める一方、災害時に防災機能を持たせるために市町が進める公共施設への再生可能エネルギー等の導入も支援する。
また、不特定多数が利用し地域の防災拠点となり得る民間施設に再生可能エネルギーを導入する。13年度に民間施設向けの再エネ導入の実施要項など制度設計を固め、14年度に県が再生可能エネ等導入の公募を行う考えだ。
基金事業で初の設置になる丸亀、観音寺第一高校、高松養護学校には太陽光発電・蓄電池設備を一括導入する。13年度に実施設計、14年度に設置の予定。