日本工業経済新聞社(群馬)
2013/12/05
【群馬】県利根農業、来年度の沼田平はL920m
県利根沼田農業事務所農村整備課は、沼田市上古語父町・横塚町と川場村生品にまたがる沼田平地区における農業用水路の石綿管布設替え事業で、来年度は工事延長920mを予定し、そのほかの工事も含め約8400万円の事業費を要望している。また、本年度末にも旧管路撤去工事L1・4qの発注を目指し、準備を進めている。
既設管路は石綿管で、これを塩ビ管に改めていく。既設管は1965〜69年に整備されており、トータル延長はL3885m(φ300〜500o)に及ぶ。滝坂川を挟んで南北は地形が高くなっており、そこにある田畑や果樹園に給水している。
沼田平土地改良区が管理し常時監視体制の下、適時補修対応を行っているものの近年は老朽化し、漏水補修を進めているが管路の破損に伴う石綿の飛散による農家への健康被害が懸念されていた。
2011年度にスタートした同事業は、総事業費3億4000万円を見込み、初年度に藤和航測(前橋市)が測量設計を担当した。対象の総延長はL3410m、事業完了予定は15年度となっている。
事業対象は農業用水の幹線管路で、上古語父貯水池からL210m間はダクタイル鋳鉄管と塩ビ管を布設済み。それ以西は、滝坂川沿いや民地などに埋設されている箇所と市道下埋設箇所がある。貯水池から0・5q付近で北側の古語父線(事業対象延長L900m)と南側の川場線(同L2500m)に分かれ、幹線管路のみが事業対象。
来年度に予定している工事箇所は、川場支線のうち既設管と新設管の埋設部分が重複する箇所。主要地方道平川沼田線の以東が対象で、塩ビ管φ350oを布設する。工事は農閑期の実施となる。そのほか、本年度に新管路を埋設した部分での舗装本復旧工事も行う。
また、本年度末に工事発注を目指す旧管撤去は、古語父支線L900mと川場支線の最整備部L500m。川場支線は老人ホームききょうの里の南側あたりが工事箇所となる。本年度に別ルートで新管が設置されており、切り替え後に実施する。