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日本工業経済新聞社(茨城)
2013/12/05

【茨城】笠間市 3カ年実施計画を公表 市立病院や認定子ども園

 笠間市は、このほど市総合計画における3カ年実施計画(2014年度〜2016年度)をまとめた。後期基本計画期間の重点視点である「健康都市づくり」・「防災力向上」・「地域の活性化」を踏まえ、186事業を主要施策として進めていく。3カ年の普通建設事業費87億3600万円。新規事業としては、市立病院整備事業や認定子ども園整備事業、武道館整備事業、防災・安全社会資本整備交付金事業の(友)2級5号線道路改良工事などを盛り込んだ。このほか、教育委員会庁舎整備事業や小中学校施設の耐震化、地域交流センターの整備、公共下水道整備事業などを推進していく。
 3カ年実施計画は、目指すべき将来像である「住みよいまち 訪れてよいまち笠間〜みんなで創る 文化交流都市〜」の実現に向け、基本構想や後期基本計画(12年度〜16年度)に掲げた政策・施策の内容をより具体的に示し、予算編成や事務事業の執行の指針とするためのもの。
 特に14年度の重点事業は、「健康都市かさま」の推進を継続するとともに、新たに「市街地活性化の推進」を掲げ、後期基本計画の重点視点のひとつである「地域の活性化」の実現を目指していく。
 新規事業の市立病院整備事業は、老朽化・狭あい化の著しい既存建物を新築するもので、市立病院整備方針を策定して整備を進めていく。3カ年の事業費は4億1000万円。
 認定子ども園整備事業では、公立保育所の老朽化や公立幼稚園の定員割れに対応するため、幼保連携型認定こども園の整備を予定。3カ年事業費は10億9800万円としている。 笠間武道館については、築32年で老朽化し、中学校学習指導要領で武道が必修となったことから、施設の整備拡充を図っていく。14年度の事業費は294万3000円、15年度は2000万円。
 (友)2級5号線は、県道水戸岩間線と県道友部内原線を結ぶ幹線道路。病院利用者や通勤通学の安全を確保するため道路改良工事を推進する。延長は2700m(W6・0/10・0m)。3カ年事業費は2億4000万円。
 教育委員会庁舎整備は、本庁舎南側に教育委員会の機能が入る庁舎を整備するもの。規模はS造2階建て延べ床面積1400u程度。実施設計は樺山敬二建築設計事務所(水戸市)。14年度中の完成を目指していく。事業費は4億3260万円。
 小中学校施設の耐震化には総額6億5929万5000円を盛り込み、市公立学校施設整備事業計画に基づいて整備を進めていく。小学校は15年度までに、中学校は14年度までに耐震化率を100%にしていく。
 地域交流センター整備事業では、友部地区と岩間地区に複合的な機能を持つ施設を整備する。友部地区は15年度に、岩間地区は16年度に着工する見通し。3カ年事業費は6億2906万9000円。
 公共下水道整備事業には3カ年で13億5900万円を計上。長寿命化計画策定事業には同じく6億5530万円。下水道施設の健全度に関する点検・調査結果に基づき、長寿命化計画を策定してライフサイクルコストの最小化を図っていく。
 このほか、農業集落排水整備事業には11億9070万円、笠間稲荷周辺まちづくり推進事業には3億1230万円、幹線道路整備事業来栖本戸線(L3200m、W6・0/10・0m)に2億8840万円、合併市町村幹線道路緊急支援事業南友部平町線(L2030m、W6・0/11・0m)に3億450万円を盛り込んだ。