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建通新聞社四国
2013/12/03

【徳島】高校寄宿舎2寮新築の設計に着手

 徳島県は、県立高等学校総合寄宿舎の再編計画で、改築対象とされる「阿南寮」と「美馬東部寮」の新築設計を11月30日付で開始する。委託先は阿南が滝本建築設計事務所(徳島市)、美馬東部が西田設計(同)。すでに設計などを進めている耐震改修対象の徳島寮(現男子寮)と三好寮、改築対象の徳島寮と同様に2014年度内の整備着手を目指していく計画だ。
 阿南と美馬東部の計画規模は、いずれも木造または鉄骨造2階建て延べ1000平方b程度。できる限り木造(県産材使用)とする予定。阿南は阿南工業高等学校(阿南市宝田町地内)の北端の敷地、美馬東部は、穴吹高等学校から南へ500bほど離れた美馬市穴吹町地内の敷地にそれぞれ建設する計画。
 それぞれ寄宿舎として2人部屋25室を設けるほか、学習室、談話室、舎監室、事務室、トイレ、浴室などを整備する。屋外付帯施設として外構のほか駐輪場も整備する計画。工事は建築、電気、管、空調に分離しての発注が見込まれる。 
 高等学校総合寄宿舎の再編計画は、現在の6寮体制から麻植と美馬の2カ所を15年度末に廃止し、徳島・阿南・美馬東部・三好の4寮体制に統合再編するもの。今後は各寮の設計を急ぐ一方、15年度末までの耐震化率100%の達成を目指し、各整備進捗を図ることにしている。
 現在、徳島では、改築1棟のほか、既設(現男子寮)耐震補強改修1棟、既設解体(現女子寮)を予定し、現男子寮(鉄筋コンクリート造4階建て延べ1130平方b棟)の耐震改修について、診断業務と併せ林建築事務所(徳島市)で、改築対象の寮については山田設計(三好市)でそれぞれ設計を進めている。新築寮の計画規模は鉄骨造3階建て延べ1000平方b程度。寄宿舎のほかにスポーツ合宿所機能も盛り込む予定。建設地は徳島市北矢三町地内。
 このほか三好では、男子寮・女子寮両棟の耐震改修などを予定。すでに橘建築事務所(徳島市)で耐震診断と併せ設計中。既設規模は男子寮が鉄筋コンクリート造2階建て延べ399平方b、女子寮・食堂が同造2階建て延べ651平方b(食堂部分は同造平屋131平方b)。所在地は三好市井川町地内。