日本工業経済新聞社(群馬)
2013/11/29
【群馬】桐生市の桐生球場を改修
桐生市は、来年度に相生町地内にある桐生球場のグラウンドと照明を対象に大規模な改修工事を実施する。現在、来年度当初予算へ事業費として5〜6億円規模を要望している。グラウンド改修では外野の両翼を拡張し、照明改修では公式競技が開催できる規模のものを6基新設する。照明改修工事は年度当初に、グラウンドの改修工事は12月ごろの発注を予定している。
桐生球場は、運動公園内に1969年度に建設された施設で両翼90m、中堅120m、A1万3300uのグラウンドに、RC造の内野席が9195席、盛土芝張りの外野席が6772席が整備されており、2003年度に老朽化に伴いスタンドや外壁の大規模改修工事と電光スコアボードの新設工事などを実施している。
今回は、プロ・社会人を含めた全国規模の大会を誘致・開催できるように国体基準およびプロ野球基準を満たすグラウンドとして改修するほか、現在未設置であるナイター照明を新設し、延長試合や夜間練習などにも対応できるようにする。来年度単年で工事を予定しており、現在は当初予算へ事業費を要望している段階。事業費としては5〜6億円を試算している。
改修工事はグラウンド改修工と照明の新設工事に分かれており、いずれも設計は直営で行う。グラウンド改修工事では、プロ野球規格を満たすグラウンドとすべく外野席(盛土芝張)を利用して両翼を10m拡張して100mとする。中堅部分は現況の120mから122mに変更するものの、ホームベースを2m後退させることで対応するため工事は行わない。また、外野席へのグラウンド拡張工事に伴い、現況外野席内部にある側溝を改修後の形に合わせて新設するほか、フェンス工事なども実施する。グラウンド工事の発注時期は芝生の養生期間である来年度12月からを予定しているものの、利用団体との協議次第では、10月や11月に前倒ししての発注もあり得るとしている。
ナイター照明新設工事は、全国規模の硬式野球公式競技が開催できるようにH32mの照明を内野は1500ルクス、外野は800ルクスを確保できるように計6基新設する。設置箇所については設計のなかで確定させる。発注時期は来年度当初を予定しており、分割での発注となるか一括での発注となるかの検討を行っている。