日本工業経済新聞社(群馬)
2013/11/28
【群馬】耐震補強を前倒し 前橋市
前橋市は、来年度に実施を計画していた小中学校の体育館耐震補強大規模改造工事を前倒して12月補正予算案に工事費を盛り込んだ。予算は小中学校耐震補強大規模改造などとして9億3560万円を計上し、小学校6校、中学校1校の計7校で工事を実施する。工事の発注は本年度内に契約できなくても国庫補助を受けられることになるため、来年度早々に指名競争入札により発注し、例年通り夏休み期間をメーンとする施工を計画している。
対象の小学校体育館は、中川小、若宮小、広瀬小、朝倉小、桃木小、元総社南小の計6校。
中川小は、1971年に建設したS造平屋建て、延べ床面積677uで、鉄骨ブレース補強壁6カ所、屋根ブレース補強8カ所などの耐震補強工事を実施する。設計はアーキズムあすか設計(前橋市)が担当。
若宮小は、69年築のS造平屋建て、延べ床面積670uで、鉄骨ブレース補強壁6カ所、屋根ブレース補強36カ所などの補強工事となる。設計はイノ設計(前橋市)が作成。
広瀬小は、72年築のS造平屋建て、延べ床面積815uの体育館を塩崎建築設計事務所(前橋市)の設計で補強する。工事は、鉄骨ブレース補強壁6カ所、屋根ブレース補強40カ所、器具庫耐震改修などを実施。
朝倉小は、S造平屋建て、延べ床面積892u。工事は、鉄骨ブレース補強壁6カ所、屋根ブレース補強32カ所などの内容で亦野建築設計事務所(前橋市)が設計を担当。
桃木小は、78年築のS造平屋建て、延べ床面積738uの体育館を鉄骨ブレース補強壁4カ所、器具庫や臥梁設置5mなどの内容で補強する。設計は亦野建築設計事務所(前橋市)。
元総社南小は、65年築のS造平屋建て、延べ床面積687uで、仲設計(前橋市)が鉄骨ブレース補強壁12カ所、つなぎ梁補強6カ所などの補強設計を作成している。
このほかに、本年度当初は、嶺小体育館も来年度に耐震工事をする予定だったが、先送りとした。
中学校は、81年築のS造平屋建て、延べ床面積949uの広瀬中体育館を前倒しする。設計は丸進建築設計事務所(前橋市)で、鉄骨ブレース補強壁4カ所、地中梁補強4カ所、桁梁補強18カ所などを実施する。このほか、来年度当初予算には、南橘中武道場、第三中武道場の耐震補強工事を要望している。
なお、小学校体育館の耐震補強工事は今回の6校で完了となるため来年度に小学校体育館の耐震設計委託はないが、中学校の体育館耐震設計委託が見込まれる。