日本工業経済新聞社(茨城)
2013/11/28
【茨城】水戸市 新庁舎設計に3・2億円 債務負担行為を設定
水戸市は、来月4日開会予定の2013年第4回市議会定例会に提出する補正予算案を公表した。道路橋りょう災害復旧事業費として1億9700万円を増額したほか、市民会館解体の設計費などに1000万円を計上した。また、庁舎基本・実施設計に係る債務負担行為(14〜15年度)を設定。限度額は3億2000万円。一般会計全体では27億679万5000円を追加し、補正後の予算総額は967億3226万8000円とする。
道路橋りょう災害復旧事業では市内13カ所の工事を計画。主なものでは、美都里橋や幹線市道1号線などの補修を行う。
美都里橋は桜川に架かる橋梁で橋長は約65m。東日本大震災の影響で支承部が傷んだため補修工事を実施する。幹線市道1号線(三の丸城東線)については、延長300mの路面補修工事を予定している。
市民会館は隣接する本庁舎と同時期の1972年に竣工。規模はRC造(一部S造)4階建て延べ床面積7497・92u。Is値はもっとも低い箇所で0・12。
高橋靖水戸市長は解体して中心市街地へ建て替える考えを表明しており、補正案に解体設計費および周辺家屋の調査費を盛り込んだ。なお、建て替えにかかる費用は、土地代を除き約42億6700万円と試算している。
新庁舎の基本・実施設計は、議決後、早ければ年内にも公募型プロポーザルを告示する見通し。来年5月ごろから作業に着手して約23カ月でまとめる。その後は約24カ月で建設工事を行い、18年6月の竣工、8月の供用開始を目指していく。
新庁舎は現在地建て替えが決まっており、面積は約3万3000uから3万4000uを想定。階層は7階程度から10階程度で、概算総事業費は約151億円。構造は免震構造が有力。
このほか、清掃工場施設修繕(14年度まで。限度額1億400万円)や市営住宅および特定市営住宅管理運営(14〜18年度まで。限度額13億1520万円)の債務負担行為を設定した。
12月議会は19日に閉会する予定となっている。