日本工業経済新聞社(群馬)
2013/11/27
【群馬】中之条町、来年1月にも校舎改築工事を入札
中之条町は、中之条小学校校舎改築工事を来年1月にも発注する。入札は建築、機械設備、電気設備の3分離で考えられており、建築工事に関しては町内業者を中心とするJV編成をもとめる可能性が高い。工事請負契約は議会の承認が必要となり、2月中に臨時議会を開催して議案上程したい考え。
中之条町は、中之条地区にある小学校を段階的に中之条小へ統合させていく事業を進めており、すでに本年度に名久田小を統合させ、2015年度に伊参小と沢田小も加えて新しい統合小学校を開校させる。見込まれる総児童数681人に対し教室数が不足するため、北校舎(普通教室棟)を解体撤去し新校舎を建設することになった。
設計は2012年秋にプロポーザルによる選定を実施し、安井建築設計事務所(大阪府大阪市)へ委託。RC造3階建て、延べ床面積4300uという規模で調整されている。内訳は教室棟が同4100u、渡り廊下が同200uとなっている。同町の入札制度は一般競争を導入しておらず、指名競争での発注となる。工期は13カ月を見込み、来年3月の着工、15年3月の供用開始を目指している。
10月に発注された解体工事は来年2月半ばまで要する。
当初予算に改築工事費3億2691万6000円を計上し、9月補正では2801万円を追加。また債務負担行為は工事費8億2816万円、監理委託費2313万4000円を設定している。
また、新校舎は緊急時の避難施設となるため、屋根には太陽光発電設備の設置を検討している。新たに補助を得られれば、来年度に設置工事を行う。
このほか、通学バスの運行にあわせて来年度に昇降場所を整備する。マイクロバスによる10路線の運行が計画されていたが中型バスに変更される路線があるもよう。それに伴い、正門(南門)に建設を予定した昇降場所の規模や新設する進入口はさらに調査や調整を行う。
さらに、県教育委員会も同小学校敷地に特別支援学校(仮称)吾妻分校を建設することになっており、新校舎の東側に分校校舎が隣接することになる。