日本工業経済新聞社(群馬)
2013/11/26
【群馬】用地買収完了後に工事着手
藤岡市は、藤岡山崎町にある庚申山総合公園を約3ha拡張する。本年度は用地買収とともに詳細設計をサンコーコンサルタント(東京都江東区)に547万円で委託。年度末までに整備内容を詰めていく。来年度も残る用地買収を実施し、それが完了し次第工事着手する。事業は2017年度までの5カ年計画で、総事業費には約3億3000万円を見込んでいる。
庚申山総合公園では、市民の交流や憩いの場、緑の保全や自然を活用したレクリエーションの場として整備が進められてきており、1975年から随時拡張し供用されている。
今回拡張を計画するのは「ふじの咲く丘」ゾーン南西に隣接する約3ha区域。日ごろから地域住民の散策コースになっているほか、ふじまつりなどの際には来園者も多い。市では「ふじの咲く丘」の充実化を図り、観光振興・地域振興につなげたい考えだ。
拡張区域では花木の整備を中心とした静的空間整備を実施する。既存樹林の半分程度を植生転換し、癒しの空間を意識した整備を本年度から2017年度までの5カ年計画で進めていく。地形が丘陵地となっているが、大がかりな造成や盛土工事などは行わず、丘陵をそのまま生かす整備を行っていく。資金計画は用地費が8230万円、工事費が2億4070万円、測量試験費が700万円で計3億3000万円となっている。
具体的な工事量として◇整地工6700u(270万8475円)◇草刈工6700u(1591万9200円)◇抜開抜根6700u(7351万5750円)◇幅員3mの園路工3000u(2178万円)◇舗装工1500u(8910万円)◇ふじ色の花木植栽200本(285万4000円)◇やまつつじ植栽1500本(667万5000円)◇ベンチ設置5基(293万7000円)◇あずまや設置1基(1174万6600円)◇案内板設置12基(1346万4000円)−を見込んでいる。
このほど、詳細設計を委託、年度末までに植栽する樹種など具体的な整備内容を詰めていく。また、用地買収にも着手しており、おおむね半分程度の進捗を目指す。来年度は残る半分の用地買収を完了させた後、順次工事を進めていくこととなる。