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建通新聞社(神奈川)
2013/11/21

【神奈川】海老名市 図書館の指定管理候補者にCCCらを特定

 海老名市は11月21日、中央図書館(上郷474ノ4)と有馬図書館(門沢橋1ノ20ノ41)の指定管理者候補に、カルチュア・コンビニエンス・クラブ(CCC、東京都渋谷区)と図書館流通センター(TRC、現委託業者)で構成する共同体を選定したと発表した。指定期間は2014年4月1日〜19年3月31日の5年間。設計担当はアール・アイ・エー(東京都港区)。
 2館を一括して管理・運営するとともに、中央図書館を県内初の「Library&Cafe」として改修することを提案した。指定管理料は14年度が4億円強、15年度以降が約3億円。市議会12月定例会の承認を得て指定する。
 提案によると、新しい中央図書館は年中無休で開館時間が午前9時〜午後9時。図書館とカフェ、書店を一体利用できる施設とする=イメージ図=。地下書庫を図書コーナーとし、開架図書を現在の12万冊から2倍以上に増加。客席を120席から4倍程度拡大する。プラネタリウムを廃止してキッズライブラリーを設置。「Tカード」を利用した貸し出しや宅配、コンビニ返却などのサービスを予定する。
 改修設計を14年1〜8月に、改修工事を海老名市の発注で15年1〜9月に実施する。10月のリニューアルオープンを目指す。
 概算工事費は約10億円で、このうち長寿命化対策が約8億円、新機能導入部分が約2億円。
 中央図書館は築後28年が経過する。図書館の運営に民間のノウハウやアイデアを取り入れるため指定管理者に改修設計を委託し、運営しやすい施設としてリニューアル。より多くの市民が利用する新たな図書館づくりを進める。
 中央図書館の規模は鉄筋コンクリート造地下1階地上4階建て延べ3642平方b。現状は1〜2階が図書館、3階が青少年相談センター、4階がプラネタリウム。青少年相談センターを外部に移転し、3〜4階も含め図書館として改修する。
 有馬図書館は、開館時間を朝9時〜午後7時に延長する。改修は行わない。
=武雄市図書館の指定管理=
 CCCは、12年度に佐賀県武雄市の市立図書館の指定管理者として選定された。13年4月にリニューアルオープンした武雄市図書館は年中無休で、朝9時〜夜9時まで開館。図書の貸し出しが従来通りできるほか、併設する蔦谷書店で本を購入したりカフェでコーヒーを飲みながら本を読んだりすることができる。
 ことし8月末までの来館者数は約44万1000人で、対前年度比で約3・6倍に上るという(武雄市議会9月定例会市長提案事項説明要旨より)。