日本工業経済新聞社(茨城)
2013/11/22
【茨城】県企業局 利根川浄水場の電気、機械近く発注
県企業局施設課は、利根川浄水場(取手市小文間)の施設更新に向けて「脱水機機械設備工事」と「脱水機・排水処理電気設備工事」の一般競争入札を近く公告する。水道の安定供給のため2010年度から着工し、15年度に更新完了を見込む。両工事とも、3年の債務工事で工期に約28カ月を設定。この2件に続いて「排水処理機械設備工事」も順次公告する予定だ。日本水工設計梶i東京都中央区)が設計を担当。総工費は約72億円。
利根川浄水場は1982年(昭和57年)4月に給水を開始して以降、約30年が経過し、法定耐用年数(電気と機械は16年)を超えていることから、送水停止しないよう機械と電気設備の更新事業を計画。
2009年に日本水工設計鰍ヨ委託して基本・実施設計をまとめ、10年度から着工した。
これまでに、「送水ポンプ機械設備工事」をc鰍ェ請け負ったほか、「中央監視制御・送水ポンプ電気設備工事」と「取水ポンプ・沈殿池電気設備工事」を鞄立製作所、「管理本館受変電・薬品注入電気設備工事」をメタウォーター梶A「薬品注入機械設備工事」を扶桑建設工業鰍ェ担当。
さらにことし3月から、「取水ポンプ機械設備工事」を鞄立プラントテクノロジー(現・日立製作所)、「沈澱池機械設備工事」を住友重機械エンバイロメント鰍ェ担当している。
続いて近く発注する「脱水機機械設備工事」は、加圧脱水機や汚泥圧入ポンプ・タンク、脱水機コンベヤ、ケーキ搬出コンベヤ、ケーキホッパなどを更新するもの。
もう一方の「脱水機・排水処理電気設備工事」は、引込盤や直流電源装置、補助継電器盤、現場操作盤、工計変換器盤などを更新する。
排水処理設備は、浄水処理過程で生じるろ過池からの洗浄排水や沈澱スラッジを一時貯留する施設で、排水汚泥の量や質を調整する。
また脱水機は、それらの汚泥を機械的圧力で加圧脱水する設備。濃縮された排水を脱水し固形物にして場外へ排出できるようにする。
なお「排水処理機械設備工事」は、2件の工事(脱水機機械設備工事と脱水機・排水処理電気設備工事)が発注された後に順次公告する。さらに来年度以降には、沈砂池と急速ろ過池の電気・機械設備工事がそれぞれ発注される予定だ。