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建通新聞社(神奈川)
2013/11/18

【神奈川】国土交通省関東地方整備局 首都圏渋滞ボトルネック対策協議会 (仮称)神奈川県東名軸渋滞ボトルネック検討WG設置へ 東西方向対策重点的に

 国土交通省関東地方整備局は15日、首都圏渋滞ボトルネック対策協議会で、特に渋滞が顕著な神奈川県内の東名高速軸などについて、ワーキンググループ(WG)を設立し、優先的に取り組むことを発表した。関係者が協力して渋滞要因を分析。効率性・即効性のある対策の検討を進める。
 首都圏渋滞ボトルネック対策協議会では、主要渋滞箇所の対策に当たって、@首都圏3環状道路等の整備A環状道路の利用促進等によるネットワークの有効活用B道路構造上の問題に起因する渋滞ボトルネック箇所の対策C一般道における交差点円滑化、交通容量の拡大等−を基本的な方向性として、具体的な対策を総合的に検討する。
 ワーキンググループを設立して優先的な取り組みを行うのは、特に渋滞が顕著な箇所で、東名軸(神奈川県内の東名高速等)のほか、中央道(小仏トンネル付近、調布付近等)、千葉県湾岸地域(京葉道路等)。
 東名高速道路は大型車の交通量が1日約5万台と非常に多く、昼夜を問わず交通が集中している。加えて、大和トンネル付近では土曜、休日に観光などの一般車両が集中し、激しい渋滞が発生。一般道の国道1号の横浜市戸塚区内では、沿道に商業施設や住宅が集中しており、その前後の交差道路が少ない。走行性の高い藤沢バイパスと横浜新道に挟まれているため速度低下が顕著。さらに、藤沢、湘南以西と横浜以東を結ぶ交通が集中していることもあり、渋滞が発生している。
 対策の方向性としては、東西方向の道路における渋滞対策が急務とする。交通需要に対して交通容量の低下や不足する国道1号などの主要渋滞箇所について、道路ネットワーク整備による交通の分散や交通容量の拡大、交差点の改良などを図る。
 道路ネットワークでは、横浜湘南道路、高速横浜環状南線などを整備。東西交通軸の交通容量の拡大のため、東名高速道路大和トンネル付近などの対策を検討する。
 設立予定の「(仮称)神奈川県東名軸渋滞ボトルネック検討WG」では、国道1号、国道246号、東名高速を中心に、各道路管理者や警察が連携して対策の検討を進める。
 神奈川県移動性(モビリティ)向上委員会の意見を聞きながら、検討箇所の抽出、渋滞要因の分析、対策の立案などを行い、実施。道路構造上の問題に起因する渋滞ボトルネック箇所の対策や、一般道における交差点円滑化、交通容量の拡大などを順次進める。
 今後、渋滞箇所や渋滞状況が変わることが想定されることから、主要渋滞箇所やその対応方針について逐次見直(PDCAサイクル)を行う。