日本工業経済新聞社(埼玉)
2013/11/18
【埼玉】越谷・杉戸地域連絡会が不当要求防止講習会
公共工事に係る暴力団など排除連絡会の越谷・杉戸地域連絡会は、春日部地方庁舎3階大会議室で、暴力団に対する不当要求防止責任者講習会を開催した。越谷、杉戸県土管内の県地域機関および管内市町職員など46人が参加し、熱心に聞き入っていた。
講習会は、埼玉県暴力追放・薬物乱用防止センター(暴追センター)が県公安委員会から委託を受けて無料で実施しているもので、2人の講師を招き、暴力団排除のために警察、暴追センター、弁護士会との連携協力を呼び掛けた。
テーマは行政対象暴力について。暴力団員などは2012年末時点で、全国で6万3200人いることを報告。不正な利益を得る目的で、地方公共団体などの行政機関やその職員を対象として行う違法・不当な行為を「行政対象暴力」という。
講師は暴力の対象が近年、行政に広がっている点を指摘。行政へ許認可などで不当要求する行為などがあると説明した。県内では暴力団と思われる団体から書籍が送られてくる事例が確認されている。