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日本工業経済新聞社(群馬)
2013/11/11

【群馬】県が特養ホーム菱風園への大規模修繕補助を内示

 特別養護老人ホームなどに対する県の大規模修繕費補助で、県介護高齢課は本年度に予定していた残る1施設への内示をこのほど決定した。これまでに4施設へ内示済みで、今回の内示をもって本年度は終了となる。今回内示されたのは、桐生市内の群馬県社会福祉事業団が運営する特別養護老人ホーム菱風園で、同課によると、冷暖房設備の改修や照明設備の更新、玄関の改修などを計画しているという。菱風園では内示を受け、これから入札手続きに入っていく。

 菱風園は、桐生市菱町1−3016−1に立地する120床(すべて多床室)の特別養護老人ホームで、A棟、B棟、C棟、管理棟がある。A、B、C棟にはそれぞれ40名が入所しているほか、8床のショートステイも併設されている。
 大規模修繕では冷暖房設備の改修をはじめ、照明設備の更新や玄関の改修、変電設備の改修などが計画。冷暖房設備改修は管理棟にある2カ所の食堂とA棟、B棟、C棟にある全居室へエアコンを設置する。照明設備の更新では全館を対象としたLED化を進める。玄関の改修は専用車などによる送迎の際、雨よけとなるよう屋根を張り出す。
 菱風園を運営する群馬県社会福祉事業団では、今回の内示を受けて入札手続きに入る。入札執行後に交付申請へと移り、申請書を同課が審査した上で交付決定へと移行する。これから実施される入札は、県が定める会計指導指針に則った形で行われ、工事については原則、年度内に完成させることが補助の条件となっている。
 この補助制度は、同課が県内の各社会福祉法人へ大規模修繕に関する要望調査を行い、要望のあった法人に対して交付する仕組み。補助の対象は特別養護老人ホーム、養護老人ホーム、軽費老人ホームで、財源は県費100%となっている。補助要綱では原則、改修にかかる工事費、工事費の2・6%を上限とする設計監理費を事業費を見なし、その2分の1を県が交付するものだが、1施設あたり2000万円が上限となっている。中核市である前橋市と高崎市への補助は、対象外となっている。
 なお、本年度の当初予算には1億円を計上しており、これまでに先行して◇社会福祉法人薫英会が運営する吉岡町上野田の船尾苑(60床)◇社会福祉法人あらふね会が運営する南牧村大日向のさわやかホーム(50床)◇社会福祉法人邦知会が運営する桐生市広沢町のユートピア広沢(60床)◇社会福祉法人春日園が運営する渋川市中郷の春日園(40床)−の特別養護老人ホーム4施設へ内示済み。同課によると、この4施設のうち、さわやかホームのみが交付決定し、船尾苑とユートピア広沢は今週中の交付決定を見込んでいる。春日園については、これから入札が執行される。